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『Ｍｏｏｎｌｉｔ ｎｉｇｈｔ』 27 ページ47
Aside
雷門イレブンがユニホームに着替えてグラウンドに出ていた時だった。
トイレに行ったはずの守が見えなかった。
不吉な予感に、私は守を尋ねようとトイレに向かおうとした時だった。
"守ーどこー?"
"久しぶりだな、マネージャー"
"!"
慣れた声に目を向けると、影山が立っていた。 自分の記憶のまま残っているその姿は憎ましかった。
あの微笑みながら母を、豪炎寺君の妹を、多くの選手たちを絶望させてきたのだろう。
私は顔をしかめた。
"恐ろしい顔をするようになったな"
"……私はあなたと何も言うことがないです"
後ろへ帰ろうとする私は肩をつかまれた。 嫌悪感を感じた。
荒々しく手を離しながら、私は影山を強くにらみつけた。
"戻ってこないか"
"なっ……!!それが私に言える……!!!"
醫る怒りに阻まれて言葉が出なかった 影山は相変わらず不気味な笑顔を見せるだけだった。
この人に騙された、最初私のノートが利用された時を思い出させる。
冷や汗をかいた。
"まあ、いい"
私の肩につかまっていた影山は手を離して後ろへ回った。
"'今回は'お前が育てた選手の無事を願おう"
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作者名：バナナ牛乳 | 作成日時：2020年4月2日 1時
