もう一つの輝き『イナイレ』 (ページ39)

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『Ｍｏｏｎｌｉｔｎｉｇｈｔ』 19 ページ39

"……はぁ…"

"先輩最高です!!すごく似合います!!"

試着室でAが出ると、あちこちから"おお～"と嘆声が流れた。春奈はシャッターを押しながらAを撮った。

春奈が選んだメイド服は、全体的な色は空色で、Aとよく似合っていた。年齢が1歳上であることを考慮したためか、太ももと胸付近の露出がかなり多かった。

'中学3年生にこんな服なんて…あの監督、正気じゃないね。'

前世の記憶の立場で考えてみると、秋葉名戸学園の監督はAが見るにはいくら大目に見てくれても、ゴミそれ以上その以下でもなかった。

Aは冷めた目でまた監督をにらんだ。

"先輩!!! ここを見て笑って下さい!!"

".…"

"先輩…"

春奈はまた子犬のような瞳を使った。

Aはそれが作り出した顔だということを知りながらも、負けるしかなかった。

あの顔を拒む人がいくらいるだろうか
Aがいつものように微笑むと、春奈のシャッター音と別のシャッター音が聞こえた。

風丸と土門、豪炎寺だった。

"かわいい……"

"あ～もっと笑ってよ、Aちゃん"
'鬼道さんに送ろうっと'

"よく似合ってるぞ"

1年生たちは顔が赤くなって慌てて、

その鈍感な円堂さえ顔が赤くなり、Aを直視していた。

Aは自分の中で、ブツッと切れる音が聞こえた。

"わあ～ A大サービス!勝てばチュしてあげちゃうぞ～
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豪炎寺くんが"

最後の言葉を小さく言ったAの言葉を最後まで聞いたのは近くにいた春奈しかいなかった。

それを聞いた雷門イレブンは突然燃え上がった。

自分がどういう状況なのか分からない豪炎寺は試合に出られなかったことが悔しそうに拳を握ったまま震えた。

Aは復讐に成功したかのようににやりと笑った。
春奈はただそれを楽しそうに眺めているだけだった。

後で秋葉名戸学園勝った雷門イレブンが期待しながらAに近づいたが、Aは明るく笑って豪炎寺の手を引っ張って彼にチュを強要したのはまた別の話だ。

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"?土門か。写真……!?はぁ!?A!?

"えっ A!!?"

土門から写真を渡された鬼道が、大声を出すと、佐久間が鬼道の後ろで写真を見て固まった。

静かに保存ボタンを押す鬼道。

片手で口を覆い、顔は赤くなったまま壁を叩く佐久間。そして、それを普段のように眺める原田。

その日は、鬼道と佐久間が一日中、Aの写真だけを見ていた日だった。