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『Ｍｏｏｎｌｉｔ ｎｉｇｈｔ』 24 ページ44
スパイ騒動以後、冬海の解雇で監督がいなくなった。
新監督を探そうと四苦八苦したが、無事雷雷軒の響木を迎え入れた。
時はあっという間に過ぎ、帝国中との決勝戦が近づいた。
'...いよいよ明日だな'
悩みは水溶性だと誰かが言った。
お湯をぼーっと浴びながら、Aはいつもより長いシャワーを浴びた。
濡れた髪にタオルを巻いたまま、Aはノートを取り上げて一枚一枚広げてみた。
自分が育てたサッカー部との対決。
Aはまたもや頭が複雑になった。
自分が嫌悪したやり方で相手を圧倒した帝国中サッカー部の姿が、まだ目についた。
なら何を望んだんだ
お前が育てたんだ。 お前が俺たちを訓練させたんだぞ?!
佐久間が自分に言った言葉はそれ以来、Aに影のように付きまとっていた。
自分が育てたサッカー部がこなう自分が嫌悪するサッカー。
何と矛盾した文章だろう。
『Ｍｏｏｎｌｉｔ ｎｉｇｈｔ』 25→←『Ｍｏｏｎｌｉｔ ｎｉｇｈｔ』 23
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作者名：バナナ牛乳 | 作成日時：2020年4月2日 1時
