厚意 ページ6
*
「あれ、お兄さんどーしたの」
背後からガサガサっという音と共に、特徴のある低い声が聞こえた。
振り替えると、そこには
「あ、テヒョンさん。こんにちは」
テヒョンさんが立っていた。
アッシュグレーの髪が夕焼けに照らされてキラキラと光っている。
綺麗…。
不快にもそんなことを思った。
テヒョンさんは僕の横に腰を下ろし
僕が何をしているのか聞いてきた。
「実は……」
僕は今までの経緯を全て話した。
「猫探しねぇ…いつから探してるの？」
「朝からです」
そういうと、テヒョンさんは驚いた表情で顔を見つめてきた。
…この人の表情はコロコロ変わって面白い、なんて思った。
「朝？！もう夕方だけど」
「はい、だから早く見つけないと…」
そう、早く見つけなければ、もっと探すのが大変になる可能性がある。
何とかして日没前までには見つけたい所だ。
……それにクレームがくるのだけは避けたい。
大きな騒ぎになると面倒だ。
早く見つけようと思い、
捜索を再開すると、隣にいるテヒョンさんが口を開いた。
「一人だと大変でしょ。僕も手伝うよ」
「え、」
思わずテヒョンさんの方を向く。
当の本人は当然でしょ、と言わんばかりの顔だ。
これはあくまでも仕事。
手伝わせる訳には…
その考えを読み取ったのか、テヒョンさんは
「仕事だから、とかよりさ、まずは早く見つけた方がいいでしょ」
と言い、にひっと笑った。
「…いいんですか」
「いいよ〜、仕事終わりだし！」
仕事終わりって…
絶対キツイはずなのに。
この人はどこまでお人好しなのだろうか。
僕が躊躇していると、テヒョンさんは「さ、早く探そ！」といって草むらを散策し始める。
僕も草むらの中を突き進みながら、猫探しを続けた。
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ぴよ太(プロフ) - すぴやなさん» こちらこそ、お久しぶりです！更新とても遅くなり申し訳ないです…。もう少し更新頻度を上げられるように頑張ります…笑 (2018年11月24日 2時) (
レス) id: caa4627972 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - お久しぶりです。待ってました〜ぴよ太さんの更新…(←まだ名前慣れてない)。お忙しいと思いますが続きも待機してます頑張ってください(*´∀｀) (2018年11月23日 22時) (レス) id: 3b988406b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよ太 | 作成日時：2018年8月24日 16時
