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みんなが寝静まった深夜、そっと家を出てLINEを起動する
A夜遅くにすみません。起きてますか?
送るとすぐに既読がつく
よかった、起きてた
トミー起きてるけどどうした?
A急で本当に申し訳ないですけど今日泊めてもらうことって可能ですか?
トミーほんと急だな 笑 いいけど何で来る?迎えいる?
A大丈夫です。タクシー拾います。
送られてきた住所の近くを運転手さんに伝えてぼんやりと外を眺める
今日あったことを思い出すと涙が出てくる
ブランクはあるけど幼稚園かそれより前から一緒に過ごしてきて初めてのことだった
『えいちゃんのばか！えいちゃんなんか大嫌い！』
あんなこと言うつもりなかった
後悔しても1度口をついて出てしまったものはもう戻らない
「お客さん、つきましたよ」
タクシーから降りてコロコロとキャリーを転がしながら水溜りハウスの玄関近くに行くととみくんの姿がぼんやりと見えてきた
ト「あ、きたきた」
『突然夜中に連絡してしまってすみませんでした』
ト「いいって、ちょうど起きてたし。早く中入ろう」
とみくんはひょいと私のキャリーを持つと中に入っていく
動画でよく見る水溜りハウスは本当に広くてきょろきょろしながらついていくとリビングのような部屋に案内された
ト「で、今日はどうした」
とみくんは私の隣に座ると優しい声で話しかけてくれる
今日あったことを話すととみくんはうんうんと頷きながら全部聞いてくれる
ト「うん、それで家出してきたと」
『明日会っても顔見れる自信ないし、もう嫌われたと思う』
嫌われた、言葉に出すと本当に悲しくてぼろぼろと涙が出てくる
とみくんは着ていたパーカーの袖で私の涙を拭きながら大丈夫大丈夫と泣き止むまで言ってくれた
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涙も落ち着いた頃、階段から誰かが降りてくる足音が聞こえてきた
「あれ、トミーまだ起きてんの？お？」
カラカラッと扉が開くとそこにいたのはかんたくん
カ「ん？Aなんでいるの？」
ト「家出少女を保護した」
カ「おう、なるほどな？」
とみくんが簡単に説明してくれるとかんたくんは納得した様子だった
カ「でもAがうちを頼ってくれてよかったよ」
そういって全てを受け入れてくれるかんたくんととみくんは本当に本当に最高の先輩だと感じた日だった
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はち(プロフ) - めえさん» 返事遅くなり申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです！いろいろありなかなか更新できなくなりましたが、ゆっくりと更新して行くつもりです。続編も愛して頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします！ (2020年2月24日 12時) (
レス) id: 72833c8bea (このIDを非表示/違反報告)
めえ(プロフ) - エイジさんの過保護感とマホトさんの親分ぷりに水溜りボンドさん達のやさしさがとても素敵に書かれててとても楽しくみさせていただきましたー！続編もみますー！ (2019年4月20日 15時) (レス) id: ddaa62ce9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はち | 作成日時：2018年10月7日 19時
