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『マホトくん、ちょっとだけぎゅってしてもいい?』
そうお願いされて平常心を保ちつついいよ、と答えると腕を広げてみる
Aはちょこちょことソファを移動して俺の足の間に入るとぎゅっとくっついてくる
こいつを拾ってからずっと妹みたいに思ってたけどなんか少しだけ違う気がする
背中をポンポンしてやると無意識か少しずつすり寄ってくる
マ「なぁ、おまえさ、こういうの誰にでもやってんの?」
『…こういうの?』
マ「誰かに抱きついたりってこと」
『やらないよ。アバンティーズ のメンバーだけ』
こりゃあいつらも大変だな 笑
あいつらの苦労に同情しているとAが少しだけ重たくなった気がした
マ「…まじか」
顔を覗き込むと目は閉じられていて規則正しい呼吸音が聞こえる
手持ち無沙汰になった俺は一服でもしようとするが近くに灰皿がないことに気づく
そういえば煙ダメだったか
よくよく部屋を見渡すと前来た時よりかなり綺麗になっていてYouTuberとは思えない清潔感だ
全部こいつのためか…
そんなことを考えていると玄関の扉が開く音が聞こえてきた
そ「あ、A帰ってきてる」
リ「男の方もある!ってことはマホトさん?」
どたどたと複数の足音が聞こえるとリビングに一気に4人が入ってくる
マ「おう、おかえり」
片手をひらりとあげるとそらは今日は急にすみませんでしたと頭を下げる
ツ「あ、A寝てる」
ツリメの声に1番最後に入ってきたエイジは少し不愉快そうに目を細める
そ「親方すみません、重かったでしょ。A検査がある日いつもこうなんです」
エ「そらいい。おれがやる」
そらがAを抱き上げようとすると横からエイジが割り込みAを別の部屋に連れていく
そ「なんか嫌いな検査があるみたいでそれが終わるとめちゃくちゃ拗ねるし甘えたになるんすよね」
マ「なるほどね〜どうりで。でも愛されてるわけだ。兄ちゃん安心したわ」
茶化すようにいうと帰る準備をする
そ「え、今日飯一緒しないんですか?」
マ「いいよ、編集あるし。メンバーでゆっくりしな」
リビングを出るとちょうど部屋から出てきたエイジとかち合う
マ「おう、エイジ帰るわ」
エ「あ、今日はありがとうございました。相当安心したみたいでぐっすり寝てます」
マ「そっか、またなんかあればいつでも頼れよ」
くしゃりと乱暴に髪を撫でるとそのままアバハウスを出た
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はち(プロフ) - めえさん» 返事遅くなり申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです!いろいろありなかなか更新できなくなりましたが、ゆっくりと更新して行くつもりです。続編も愛して頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (2020年2月24日 12時) (レス) id: 72833c8bea (このIDを非表示/違反報告)
めえ(プロフ) - エイジさんの過保護感とマホトさんの親分ぷりに水溜りボンドさん達のやさしさがとても素敵に書かれててとても楽しくみさせていただきましたー!続編もみますー! (2019年4月20日 15時) (レス) id: ddaa62ce9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち | 作成日時:2018年10月7日 19時