33 ページ34
.
.
.
あれから数日経つと熱は無事に下がり今は空咳みたいなものだけが残っていた
『あー、咳のせいで編集しづらい』
撮影中も抑えてはいるがどうしても出てしまう咳がカットを入れる時に邪魔になるのだ
ツ「しょうがないよ、風邪だもん」
それより辛くない？と背中をさすってくれるみっくんが神のように感じる
そ「明日から下り坂の撮影始まるけど大丈夫？」
そらの言葉に少しぴりっとするが熱は下がったし体力も戻っている
カメラが回っている間だけ咳が出なければ大丈夫だから病院で咳止めの薬をもらってきてある
『大丈夫！さっき通したけど踊れたし』
そ「振りに関しては心配してないよ、リズム感あるし。でもしんどくなったらちゃんと言うんだよ」
『…わかった』
たぶんそらは知ってるんだ
私が夜中に咳がひどくて寝れてないことに
寝れないのは仕方ないから編集して疲れ切って眠れる朝方からみんなが起きてくるまでが最近の睡眠時間だ
正直眠くてしょうがない…
エ「そろそろ撮影しても大丈夫ー？」
えいちゃんがリビングに入ってくると撮影が始まる
エ「はいどうもアバンティーズ のエイジと」
そ「そらちぃと」
リ「リクヲと」
ツ「ツリメと」
『Aです、』
エ「みなさん！大変です！Aの風邪が治りません！！」
軽く挨拶の最後が掠れたのがフリかのようにえいちゃんが私のマスクをいじりながら茶番を始める
エ「今日はAに早く元気になって欲しいのでみんなで元気になるドリンクを作りたいと思いまーす」
『えーほんとに怖い』
あの茶番の後のこのノリは悪ふざけのほかでもない
そ「心外だなー、俺たちAに元気になってもらいたいだけなのにー」
ツ「そうだそうだー！」
リ「絶対俺が1番マシなもの作れる自信がある」
りっくん、信じてるよ…
.
.
.
結果から言えば地獄だった…
酸っぱい、しょっぱい、苦い、辛いだった
最後の辛いなんてみっくんの悪ノリでデスソースが少し入ってたらしく咳き込んで止まらなくなって1度退席したくらいだ
説明を聞けば１つ１つは体にいいものばかりなのにある意味天才だ…
エ「というわけで、全部失敗。みんな風邪引いたらちゃんと病院に行こう！…ばいばーい」
えいちゃんの締めに顎まで下げたマスクを戻して手を振る
元気になったら覚えておけ…
軽く復讐を誓った撮影だった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 206人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はち(プロフ) - めえさん» 返事遅くなり申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです！いろいろありなかなか更新できなくなりましたが、ゆっくりと更新して行くつもりです。続編も愛して頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします！ (2020年2月24日 12時) (
レス) id: 72833c8bea (このIDを非表示/違反報告)
めえ(プロフ) - エイジさんの過保護感とマホトさんの親分ぷりに水溜りボンドさん達のやさしさがとても素敵に書かれててとても楽しくみさせていただきましたー！続編もみますー！ (2019年4月20日 15時) (レス) id: ddaa62ce9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はち | 作成日時：2018年10月7日 19時
