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目がさめると知らない天井があった
そういえば昨日あのまま気を失って…
あたりを見てみてもごちゃっといろんなものが転がっていてそれをどけて布団が敷かれているみたいだ
そもそも誰の家だ?
可能性としてはあの時傘に入れてくれたあの人…
私よりは少し年上だろうか
悶々と考えていると扉が開く音が聞こえた
「あ、目が覚めた?」
躊躇なく部屋に入ってきたその人は散らばっているものを足で避けながら近づいてきた
『あ、あの…ここって』
「ここ、俺ん家。っていっても他のやつらの出入りも結構あるけど」
開けたままの扉の外は廊下を挟んで部屋がまだあった
なるほど、どうやら広い家みたいだ
『えっと、助けていただいてありがとうございました。…あの、すぐ出て行くんで!』
毛布をたたみ立ち上がろうとするとそれを制するその人
「あのさ、君、熱あるから。また裸足でふらふらしてると倒れるよ」
言われて気づいた
立ち上がろうとした拍子に落ちたのは冷えピタで体が火照っていること、ぐらぐらする視界、熱だ
その人は私の隣に座り新しい冷えピタの貼り直してくれた
『…すみません……でも、なんで?』
なんで?なんでこんなに親切にしてくれるんだろう
「…あー違ったらね、違ったらごめんなんだけど。君さ、Aちゃんじゃない?」
『どうして名前…』
「だってAちゃん、昔YouTubeやってたでしょ?よくみてたし。俺ワタナベマホトっていってYouTuberやってるんだよね」
YouTube…懐かしい響き……
私の今までの人生で多くを占めてきた幸せな日々
彼らに会えなくなってからどれくらい経つだろうか
その後もワタナベさんに色々聞いたが急に押し寄せた彼らとの記憶にあまりまともに答えられた気がしなかった
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助けてくれたのはワタナベさんだった話
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はち(プロフ) - めえさん» 返事遅くなり申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです!いろいろありなかなか更新できなくなりましたが、ゆっくりと更新して行くつもりです。続編も愛して頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (2020年2月24日 12時) (レス) id: 72833c8bea (このIDを非表示/違反報告)
めえ(プロフ) - エイジさんの過保護感とマホトさんの親分ぷりに水溜りボンドさん達のやさしさがとても素敵に書かれててとても楽しくみさせていただきましたー!続編もみますー! (2019年4月20日 15時) (レス) id: ddaa62ce9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち | 作成日時:2018年10月7日 19時