恋を知らない君へ (ページ7)

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そんなこんなで夏休みになってしまいました。
宣言通りユナは、何かとジョンハニを借りる。
だから、夏休みはすごく暇だった。

｢アイス買いに行こ、ママなんかいる？｣

母｢んー大丈夫ー｣

｢分かった、行ってくる｣

母｢気をつけてね｣

涼しい店内に入り
あー生き返るーなんて言いながら
アイスコーナーを見渡す。

｢これと、これと、これ、｣

大体の食べたいものを絞って
ほかのお菓子コーナーに行こうとすると
誰かに肩をポンポンと叩かれた。

JS｢Aちゃん｣

｢え、ジスくん｣

JS｢アイス？｣

｢あ、うん、ジスくんも？｣

JS｢うん、そう｣

ニコニコ笑うジスくんを横目に
改めてアイスに視線を移す。

JS｢ねえ、今日暇？｣

｢え？今日？｣

JS｢一緒に課題したいなって｣

｢あ、ああいいけど｣

JS｢僕の家くる？｣

｢え、あ、私の家きなよ！｣

この時にどこかのファミレスでも
勧めていればよかったのに。

JS｢じゃあ、１時に行くね｣

｢わ、わかった｣

急ぎ足で家に帰り自分の部屋を片付ける。
普通に考えてやばくない？
いや、ジスくんは課題をしに来るんだ。

母｢なにそんな暴れてるの｣

｢え、や、｣

ピンポーン

母｢あらいらっしゃい、ジスくん今日ねジョンハニ居ないの…｣

JS｢あ、今日はジョンハニじゃなくて、Aちゃんと課題をするために｣

驚いた母は少し乙女な顔をして
ママはジスくんなら全然応援するわよ
なんて小声で話してきた。