恋を知らない君へ (ページ33)

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#33JS ページ33

初めてあった時から
なにかビビっと来たものがあった。
それが何かは分からなくて
後にこれが恋なのかと気づいた。

恋を知らない僕は
ただひたすらに彼女を追った。

1度壊れてしまいそうなことがあった。
でも、なんとか立ち直して
彼女のそばにいることを続けられた。

あまりにも儚くて
あまりにも切ないそんな恋。

A｢好き｣

この今の目の前の状況が読み込めなくて
言葉を出てきてくれない。

僕も好きだ、大好きだ、、
どうして言えないんだろう。

でも、1度言ってしまえば
嘘のように次々と愛の言葉が出てくる。

恥ずかしいギザな言葉だって言えてしまう。

A｢どうして笑ってるの？｣

｢君があまりにも可愛いから｣

ほら、頬を赤らめた彼女は
僕の胸の中へと顔を埋める。

そんな姿も愛しい。
今のこの胸の音が絶対に彼女に届きませんように。
こんな恥ずかしい姿見られたくない。

A｢ジス…｣

｢えっ｣

熱という熱が顔に集まり
きっと今僕の顔は真っ赤だろう。

A｢照れちゃった？｣

｢いきなり呼ぶから…｣

A｢読んでほしいって言ったのはジスくんじゃん！｣

甘すぎて頭がくらくらしそうなくらいな
僕の青春。
彼女のために恋を今まで知らなくてよかったよ。

______君もそう思う？

ねえ？どう？

恋を知らない君は今日も僕が好きかな？
僕と同じ気持ちならば嬉しいな。

たくさんの愛を君にあげるよ。
うーんと幸せにするから。
だから、僕についてきてよ。

恋を知らない君へ