恋を知らない君へ (ページ24)

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#24 ページ24

お菓子を棚に戻して帰ろうとした時に
買わないと？と言われ
その圧に負けてすべて購入してしまった。

JS｢Aちゃん｣

そして今はコンビニの前で
二人並んで沈黙が続いている。

JS｢この前言ったことは｣

告白のことかな。

JS｢全部聞かなかったことにしてほしい。無かったことに。｣

｢え？｣

あんなに大勢の前で言っておいて
なかったことに？無理にも程がある。

JS｢Aちゃんとのこの関係が崩れてしまうのが嫌なんだ。だから、嫌だったら聞かなかったことにしてほしい。ちゃんと、ケジメつけるから。｣

私が何も言わずに
そっぽ向くと、手を優しく握られる。

JS｢ごめんねワガママ言って｣

首をブンブン横に振ると
ジスくんはニコリと笑った。

｢ジスくん｣

JS｢ん？｣

｢ありがとう｣

JS｢僕こそ｣

そして私たちは
文化祭の前の関係に戻った。

ジスくんと居るのが当たり前で
ジスくんと登下校を共にして
一緒にお昼ご飯を食べたり
図書室に行ったり、放課後遊びに行ったり。

そして、もうひとつ

スニョンくんが今までよりも
絡んでくる量が増えた。
だけど、ジスくんはいつも
そんなスニョンくんをあしらうのだ。

｢優しくしなよスニョンくんにも｣

JS｢嫌だよ｣

ジスくんは決まってその答えを言う。
不思議で仕方ない。