恋を知らない君へ (ページ20)

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#20JS ページ20

あの日勢い任せに好きだと言ってしまった。
本当はもう少し待って、脈をもう少しアリにしてから言うつもりだったのに。
その日からAちゃんと話すことは減ってしまった。

その日くらいからAちゃんの周りを付きまとうようになった後輩。

｢ジョンハニあの子誰？｣

JH｢あーすにょんだよ、1年のバスケ部の｣

｢ふ～ん｣

JH｢きになる？｣

ニヤリと笑うジョンハン。

｢ちょっと｣

JH｢あいつはAが好きだ｣

｢は？！｣

JH｢取られたくないなら早めに手を打つことだな｣

そう言い放って手をひらひらさせて
去っていくジョンハン。
これは危険すぎる。

その日から暇があれば
Aちゃんとスニョンを見ていた。

そんなある日スニョンとのコンタクトに成功した。

｢あのさ｣

HS｢わ、ジス先輩？！｣

｢Aちゃんのこと好きなの？｣

HS｢えっ｣

戸惑うスニョン。わかりやすい。

HS｢…好きです！ジス先輩よりも上です！｣

｢…それは多分ないよ｣

HS｢僕なら毎日ヌナを笑顔に出来る！｣

｢そんなの君の仕事じゃない｣

柄にもなく大声を出してしまう。
Aちゃんは、譲れない。

HS｢じゃあ、勝負しませんか？｣

｢勝負？｣

HS｢Aヌナが惚れた方が勝ちでいいでしょ？｣

｢…まけるきしないね｣

HS｢僕もです｣

今日から誰にも遠慮なんてせず
正々堂々Aちゃんにアタックする。