恋を知らない君へ (ページ17)

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#17 ページ17

｢ジスくん助けてくれたのは有難いけど、あれはパンチが強すぎだよ｣

JS｢ごめんね、つい｣

あの後うまくあの場を凌いだ私たちは
いま休憩で一緒に回っている。

｢まあ私も悪かったし大丈夫だけど…ってなにこれ｣

ジスくんと宛もなくフラフラ歩いてると
そこには'カップルコンテスト'の文字
その中のエントリーには
スンチョル&ナナちゃんジョンハン&ユナ
がエントリーされているのはもちろん。

｢なんで私とジスくんが入ってるの｣

何故か私とジスくんの文字があった。

JS｢ほんとだ｣

｢数足りなかったのかな？｣

JS｢どうだろう？｣

｢でも、まあ、私たちが選ばれるなんて無いよ、カップルじゃないし｣

JS｢じゃあ、なる？｣

｢え？｣

JS｢カップル｣

｢な、何言ってんの｣

ジスくんのいつもの唐突発言はさておき
ずんずん奥に歩き進めた。

｢あ、スンチョルとナナちゃん｣

私は反射的に身を隠した。
もちろん恋仲であるふたりは
手を繋いだりするに決まってる。

JS｢しんどい？｣

｢え？｣

なのにどうしてだろう
不思議と胸は痛まなくて
嫌悪感にも包まれなかった。

｢全然平気だよ｣

JS｢それならよかった｣

ジスくんかの笑顔を見るとなぜだか
胸がギューッと苦しくなる。
なんでだろう。経験したことがない。