ジェスとの約束 ページ27
怒涛の東京出張を終えたあと、私は屍のように寝入っていた。
私が今回の東京出張で得たものは大体ふたつ
ひとつは本社の方々との刺激的な仕事
もうひとつは、お友達ができた。
｢HAHA!!AHAHAHAH〜〜〜!!｣
｢いやうるさいうるさい、響くってバカ｣
仕事終わりでひとり晩酌をしていた私の質素な部屋に響き渡るアメリカンな声。
私が東京出張で得た友達、ジェシーだ。
元々はこいつが私の携帯を踏んずけてかち割るというところからの出会いだった。
そこから仕事用の連絡先を交換したあと
ジェシーからの連絡は思ったよりもすぐに来た。
しかし、その夜には私はもう地方に帰っていてジェシーは成すすべはなく、
そんなの早く言ってよ！と大ブーイングを受けた。
そこから私は携帯を自分で買い替え、私の携帯問題は事なきを得たのだが
何故だかそこからもジェシーとのやり取りは続き気づけば暇電をかけてくるほどの仲になった。
｢HAA〜〜…Aってほんとに面白いね｣
｢ジェシーが勝手に笑ってるだけ｣
私がジェシーについて知っていることはほんのわずか。
歳は私の1つ下であり、アメリカとのハーフ。
連絡が来る時間はいつもバラバラ。
正直仕事は何をしているかわからない。
でもあの綺麗な顔立ち、たまに歌ってくれるただならぬ美声、この不規則な生活習慣。
若干、若干嫌な予感はしている。
実質2択、1つ目ならまだいい、しかし本当に人に言えないマフィアとかだったら…笑
でも別に深く知りたい訳では無い、今こうやって話していて、楽しければそれでいい。
｢ていうかAいつ東京来んのさあ！｣
｢気が向いたら｣
｢えぇ〜〜｣
ジェシーと私がしている約束
それは携帯を壊したジェシーの代わりに、ジェシーがなんでもお願いをひとつ叶えてくれるというものだった。
さすがに土地までは買えないが、高くない車位なら買ってあげるよっと冗談か本気か分からないことを言っている。
ジェシー、携帯はしても精々10万くらいだぞ。
本気か嘘かわからない、冗談も物凄くよく言う。
でも多分軽い人なんかじゃない 色々なことを考えて行動している人だと思った。
だから、このまま友達でいてもいいの…かなあ。
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めん(プロフ) - 面白いです。続き待ってます。 (4月27日 15時) (
レス) id: 0ff6b082e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気に読んでしまいました！このお話に出会えて嬉しいです。更新楽しみに待ってます (2月6日 21時) (レス) id: 81f237c494 (このIDを非表示/違反報告)
ふじかえる(プロフ) - あぁぁぁぁ苦しいです。この苦しさ好みです。ありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2月2日 21時) (レス) id: a68a8bb87f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wada | 作成日時：2024年2月1日 3時
