京本大我 ページ13
舞台裏から出ようとした時、
｢機材通りますーー｣
その声とともに、道幅がグッと狭くなった。
慌てて寄ったために、私の横をすれ違って通ろうとした人に
ぶつかってしまった。
｢あ、すみません｣
お互いが何にぶつかったか、ぶつけられたのか認識するために、すぐに目が合う。
高めの身長で、帽子をかぶっていても下から覗けるお顔は、ハッキリとした鼻筋で、パッチリとした二重
すごく綺麗だった。
｢いえ、こちらこそ｣
発せられた声に、ようやく脳内が追いついて、この人を男の人だと認識する。
綺麗すぎて、女の人とも男の人とも思えてしまった。
比喩を使うなら、まるで宝塚。
きっと、舞台に出演するこちら側ではない人。
やっぱりすごく美しい。
一瞬足を止めてしまった彼に気づき、前にいた人が振り返る。
ここで私のおしりは、何故かジンと熱を持った。
多分気のせいだけど。
｢京本さん？早く行きますよ？｣
｢え｣
｢あ｣
｢え？｣
なんだか、振り返った男の人はなんだか、見た事のある顔だった。
世間って本当に狭いんだと思う。
｢あなた…この前の…｣
雪の日、黒のスーツの人から貰った名刺は
大手アイドルグループの者だった。
警戒心100パーセントでこちらをみてくるのは、
あの雪の日、私のコートに泥水を食べさせた黒のスーツのマネージャーだった。
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めん(プロフ) - 面白いです。続き待ってます。 (4月27日 15時) (
レス) id: 0ff6b082e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一気に読んでしまいました！このお話に出会えて嬉しいです。更新楽しみに待ってます (2月6日 21時) (レス) id: 81f237c494 (このIDを非表示/違反報告)
ふじかえる(プロフ) - あぁぁぁぁ苦しいです。この苦しさ好みです。ありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2月2日 21時) (レス) id: a68a8bb87f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wada | 作成日時：2024年2月1日 3時
