彼たちがデビューするまで。【くろくん】 (ページ1)

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私には目黒蓮という彼氏がいる

彼との出会いは2年前。

５年付き合っていた彼氏に二股をかけられ、ふられ落ちこんでいた夜

黒い雲からの雨ににうたれ泣いていた時だった。

「お姉さん、どうしたんすか。雨ふってますよ」

そっと傘をさしてくれたのが蓮だった。

何も言わずに泣く私にそっとコートをかけ

「風邪ひきますよ。とりあえず屋根あるとこまで行きましょう」

そう言って彼は私の手をひいてくれた。

屋根のある公園のベンチ

２人で腰かけ

黙って俯く私の髪をかき上げ彼は

「やばい、俺お姉さん結構タイプかも」

小さく呟いた

ふられたばっかりで私も自暴自棄だったんだろう

「なにそれ...じゃぁ、私と付き合ってくれますか？」

そう聞くと

「いいっすよ」

彼は一言そう言い私にキスをした。

人に自慢できるような恋の始まりではない

むしろ付き合ったときは愛なんてなかった。

でも彼の事を好きになるなんて時間の問題で

いつの間にか私は彼を本気で好きになってしまっていた。

それからしばらくして、テレビの中で笑っている彼をたまたま見た

その時、彼がジャニーズだと初めて知った。