彼たちがデビューするまで。【くろくん】 (ページ17)

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最近彼は早起きになった

早起きといっても起きて何かするわけでもなくひたすら私の寝顔を見つめているみたい

それは今日もだった

「何でそんなに見てくるの？」

「かわいいから」

彼の瞳に私がうつる

かわいいからなんてきっと嘘だ

「私がこのまま目覚まさないかもって怖い？」

「...何でわかるの？」

「ふふふ、蓮のことはなんでもわかるよ」

うぜーなんて悪態付きながら起きる彼の背中を追う

今日は１日オフのはずだ

「今日は何するの？」

「何もしない。（人１）とずっと家にいる」

「そっか。」

「なんか映画見よ」

「いいよ」

何回も一緒に見た映画

リビングで２人ひっついて見た

「（人１）大好き。（人１）は俺の事好き？」

「え？急だね～」

「急とかじゃなくて、好き？」

「好きだよ、大好き」

少し上の方にある目を見つめながら答える

ふいにキスをしてみれば珍しく照れて

照れ隠しで口元を隠す仕草がかっこよかった