彼たちがデビューするまで。【おれんじくん】 (ページ24)

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「（人1）好きー」

「私も好きだよ」

彼との電話中

明日、東京に行く彼は今日は好きを連発してくる

「（人1）大好き。」

「私も大好きだよ」

「愛してる」

ここまで言われるとさすがに恥ずかしくなってくる

甘々が過ぎますよ

これ以上は溶けてしまいそうだから話を変えた

「あのね、私康二くんの歌好き」

「え、ほんま？」

「うん、聞いとって幸せな気持ちになる。めちゃめちゃ大好き」

「え、めっちゃ嬉しい」

「いつかさ、私の歌も作ってよ」

「ええよ。でも愛が溢れすぎて1時間くらいの大作できんで？」

「ええ～それは困るなぁ」

電話越しからでもわかる楽しそうな笑い声

直接聞きたい、会いたいだなんて思ってしまう

「会いたいなぁ･･･」

「ん？なにー？」

「なんでもないよ～。明日も早いからもう寝ようか」

「そうだね。」

「じゃぁ、おやすみ。」

「おやすみ（人1）。」

電話がきれても彼の声だけが耳に残る

ベッドに入っても眠れなかった

今すぐ会いたいよ