彼たちがデビューするまで。【おれんじくん】 (ページ18)

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「大きい会場･･･」

眩しい青空。

私は今、大阪城ホールに来ている。

「俺の、最後の関西Jrとしての活動やから見に来てほしい。」

いつもは断るんだけど

彼の熱意に負けてやって来た。

グッズの長い列に並ぶ

買うものはしっかり決めてきた。

ペンライト、康二くんのうちわとキーホルダー

気分はすっかり康二担

買ったものと一緒に撮った自撮りを彼に送る。

「かわいい～」とだけすぐに返信が来た。

きっと忙しいんだな～初めての参戦に緊張した。

開場に入ったのは、ライブが始まる少し前

思っていた以上に人が多くて迷子状態

ようやくたどり着いた席はすごくよかった。

歓声がおおきくなり、

眩しいライトと音楽。黄色い歓声につつまれでてきた彼はいつも以上にかっこよく見えた。

「My dreams」

涙を拭いながらも歌う彼らに鳥肌がたった

声を震わせ必死に歌う康二くんが愛おしくて。

今までの泣いていたり笑っていたり、頑張っている彼の姿が思い返された

気づいたら一緒に号泣していて

アンコールも、ライブ終わっても1人で泣いていた。