彼たちがデビューするまで。【きいろくん】 (ページ10)

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やりたいこと１つめ。

お家でずっとひーくんと一緒にいる。

当たり前のことかもしれないが、私たちにとっては貴重な時間だ。

「何する？」

「ん～、そうだ！私、SnowManの動画のお化け屋敷の見たい！」

彼を見るためだけに買った小さめだけど立派なスクリーン。

ひーくんと会えない時はこれでこっそり動画を見て癒されたりしている。

「えっ。何で急に、お化け屋敷･･･？」

「あの、佐久間くんにおすすめされたの。ひーくんすごいからって」

佐久間くんは私たちの事を知っていてくれてよくしてくれている。

信頼できるよき相手だ。

「いやいや！絶対見せたくないし、そもそも佐久間と連絡とってんの？」

「ん～、たまにかなって感じかな」

「連絡先交換してたのかよて･･･。」

すこしむくれている彼。嫉妬･･･してるのかな？

「もしかして嫉妬してる？もー、かわいいなぁ。それよりお化け屋敷見よ」

「それよりってなんだよ！まじで、やめろおお！！」

嫌がる彼を防ぎながら再生したお化け屋敷の動画は、ひーくんのかわいさが溢れていた。

「かわいい～。ひーくんお化け怖いの？」

顔を隠す彼の頭をよしよしとなでる。

「まじで、ほんとに･･･佐久間許さねぇ･･･」

佐久間くんに逃げてって教えてあげなきゃ。

この後も一緒に動画を見ながら、
この時どうだったとか、すごく楽しかったとかたくさん話してくれた。

そんな話を聞いているだけで私の心は幸せでいっぱいになった。