彼たちがデビューするまで。【きいろくん】 (ページ7)

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朝。

カーテンの隙間からさす朝日に眩しさを感じ起きる。

ちょうど目覚ましが鳴るいい時間だ。

いつものように朝ごはんを準備する。

それにしても、すっごくいい天気･･･

そろそろ毎朝の私の役目、彼を起こしに行かなきゃ。

ベッドに静かに近寄り彼の寝顔を見つめる。

いつもは屈強で男らしい彼だが、寝顔と笑顔は人一倍かわいい。

癒しだ。

「かわいいなぁ･･･」

彼の顔にかかっている髪をそっとどけ、自分の顔を近づける。

すると、油断した。彼はとっくに起きていたようで私が顔を近づけるのを感じてにやにやしていたのだ。

「なに？朝から俺、襲われんの？」

「襲わないよ！起こしに来たの、もう時間よ。」

「起こしてくれたのは嬉しいんだけど、今日俺休み。」

嘘･･･。そういえばそうだ。

「だから～もうちょっと一緒にねよーぜ。」

焦る私の腕をひいて、いたずら笑顔で私をベッドの中に引っ張り込む

「も～、しかたないなぁ。」

彼の大きな腕に包まれた

「幸せだな～」

「俺も幸せ。そうだ、今日は時間たくさんあるしやりたいこと決めよう」

「いいね～そうしよう！」

彼にずっとこうしていたい。そう思ったけど、

台所から漂う食パンの焦げ臭いにおい気づき２人で飛び起きた。