彼たちがデビューするまで。【きいろくん】 (ページ28)

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車を走らせて数分。

ようやく着いて車から降りればそこには少し小さめのかわいらしい建物があった。

これってもしかして･･･

「チャペル･･･？」

「こっち～はやく！」

考える隙もなく私の手を掴み走り出す。

「こっち！」

「え？ここに入るの？ちょっと待ってよ･･･」

頭がおいつかないまま閉じ込められたと思えば、たくさんの人。

にこやかに笑って

「こちらにお座りください」

って促され、されるがままの私

ヘアセットにメイク。それに着替え

「お疲れ様で～す。」

その声に気づき顔をあげると鏡にうつった自分がいた

真っ白で華やかで、かわいくて上品で

素敵なウエディングドレス。

「こちらにお越しください、」

スタッフさんに案内されドアの前に立たされる。

華やかな音楽が聞こえドアが開き、眩しい光が差し込んだ。

「お姫様こちらへどうぞ。」

「あれ？宮館くん？」

「ほら、早く」

かっこよくタキシード着ている宮館くんにエスコートされれば

お花や緑に囲まれた一本の白い道

フラワーシャワーをするメンバーの間を通れば

白いタキシードを着こなしている彼がいた。

驚きと嬉しさで立ち止まる。

「ほら、王子様がまってるよ。行っておいで。」

「ありがとう。」

優しい笑顔の宮館くんに感謝をし私は彼のもとへ駆けだした。