彼たちがデビューするまで。【きいろくん】 (ページ27)

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時間がたつのがものすごく早かった

お仕事のや彼の引っ越しの準備とかたくさん忙しかったからかもしれない。

5日なんてあっという間だ。いつも長いって感じてたのに

1日、１日が終わるたび時間が止まってほしいだなんて無理なお願いをした。

気が付くと彼のデビューが明日にせまっていた。

朝早くから仕事と言って出かけた置いてけぼりの私

最後の日だけど、最後の日だからこそ忙しいよね。

念のためにと思い日を開けておいたことに後悔をした

部屋の片隅にある運びきれていな彼の荷物

まとめられたダンベル。

予定、入れればよかったなぁ

1人でいると辛くなる。

滲んできた涙をぬぐっていると

突然玄関のチャイムが鳴った。

「はーい。」

ドアを開けると佐久間くんと向井くん。

「あれ？2人ともどうしたの？」

「迎えに来たー！」

「え？え？」

「早く！こっちやで！」

「どこに行くの？」

「まだ秘密～」

にぃって笑って人差し指でしーって

いや、佐久間くんかわいっ！

半ば強引に手を引かれ車に乗せられる。

「向井、安全運転でいきまーす」

「れっつごー！」

「え？なに、なに？」

楽しそうに鼻歌を歌う2人。

状況がよくのみこめない

一体何がおこるんだろう。