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彼のデビューまで5日をきった。
時間的にも2人でゆっくりできるのは今日だけ
リビングでまったりの彼の足の間にすぽんと座る
「そういえば、ひーくんピアスの穴たくさんだよね」
「ん〜まぁ、結構あいてるほうだと思う」
彼の耳についているピアスをつっついた。
「ふふふ、なに？」
「なんかいいな〜。私もひーくんと同じとこあけようかな〜」
「え、あけんの？」
「1個だけ。だめ？」
いいけどって少し嬉しそうに口をゆるめる
「あけて？」
「俺が？」
「うん、いい？」
「わかった、頑張るわ。」
そのこたえが嬉しくて急いで薬局へピアッサーを買いに行った。
「それでは、お願いします！」
彼と向かい合って耳を差し出す。
右がいいんじゃないかっていう彼の提案で右耳だ。
「怖い？」
「少し怖い」
「俺も結構怖いよ〜」
そう言いながらも顔を近くまで寄せた
彼の息がかかってくすぐったい。
「いくよ、せーのっ」
バチンって鈍い音がして少し痛みが走ったけど思ったより平気で
「全然大丈夫〜！」
「ほんと？よかった〜」
って、安心した顔で笑った。
「初ピアスにプレゼント」
って彼がいつもつけてるフープピアスの片方をくれた。
もう片方を自分の耳につけ
「なんかカップルっぽいな」
って笑うから、早く私もピアス付け替えたいなって
手の中でひかるピアスがすこし誇らしかった
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作者名：りん | 作成日時：2020年4月4日 0時
