彼たちがデビューするまで。【きいろくん】 (ページ19)

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仕事はじめ。新年早々、私の仕事が忙しい。

小さな会社で事務仕事をしている私は

年末に急にやめた子の穴埋めと大きな仕事が重なって毎日残業だ。

正直年始もゆっくりしていない。

「（人1）ちゃん、大丈夫？最近ずっと帰り遅いでしょ？」

「ありがとう、大丈夫だよ」

とか表向きでは言っちゃうけど早く家に帰ってひーくんとイチャイチャしたいっていうのが本音。

でも、お仕事だから仕方がない。

彼も頑張っているんだ、私も頑張らなきゃ。

終わりそうにない書類の作成。

今日は泊りになりそう。ひーくんに連絡入れなきゃ。

「もしもし、ひーくん？」

「（人1）？今日まだ遅い？」

「ごめんね、お仕事終わらなくって今日は帰れそうにないの。おかず作り置きしてあるからそれ食べて？」

「わかった。俺は大丈夫だから無理しないで頑張ってね。」

「うん、ありがとう。おやすみ」

「おやすみ。大好きだよ。」

その一言で全部頑張れる

彼の言葉は魔法の言葉だ。

「よっしゃ、頑張ろ。」

隣に山積みになってる書類を倒すべく気合をいれなおした。