爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ39)

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86　近寄る影ページ39

数名欠けているが、雄英高校一年A組は揃って買い物へ来ていた。それぞれが林間合宿で必要な物を買う為だ。

そんな中、緑谷、麗日は二人きりとなっていた。麗日は同じくA組の青山によって言われた言葉を思い出す。

"君彼のこと＿＿好きなの"

焦った麗日は思わず緑谷から離れ、どこかへ走って行ってしまった。

「あら。アンタ雄英生じゃない。しかも体育祭で活躍していた。」

そんな麗日に近づく女子。風化が心配していたことだ。葵が近づいてきたのだ。

「あ、やっぱり有名なんだ…どうも…」

麗日は軽く返事をすると緑谷のところに戻ろうか考えていた。しかし、会話は終了していなかった。

「風化って奴知ってる？」

「Aちゃん？そりゃ…友達だし…」

「友達なんかやめておいた方がいいよ。あの女は自分が危なくなると人を裏切って見捨てるような奴＿＿」

「あの！私は自分の目で見たことしか信じません。」

言葉に詰まる葵。それでも葵は更に言葉を続けた。

「私が被害者よ。同じ中学校で。だからこの事をしっかり雄英の人たちにも知ってもらおうとしてる。」

その言葉を聞いた麗日は、いつもとは違う表情を見せた。

「もしそれが本当だとしても、大事なのって失敗をした後に同じ失敗を繰り返さないようにする為やろ。Aちゃんは今雄英で頑張っとるんや＿＿」

麗日が言葉を言い終わる前に葵は舌打ちをして別のエリアへと向かった。

「何なん…？」

「相手が悪かったわ…男ならきっと信じる。」

葵はどうにか風化の評判を下げたいようだ。

「ちょっと、雄英の方ですよね。風化って奴知ってる？」

声をかけられた相手は飯田と上鳴。二人は芦戸を待っている時だった。

「風化？知ってるけど今日来てねーよ？」

「何か用があるなら伝えておきますよ！」

「いや…忠告をしに来ただけよ。」

葵は先程と同じことを伝えた。しかし、葵が欲しい言葉は返ってこなかった。

「俺は信じない。だって風化フツーにいい奴だし。」

「うむ。彼女は最近試験で成長したように見えるぞ。緑谷くんもそう言っていたんだ。」

葵は思い通りにならず、その場を去った。

「雄英って話が分からない奴が多いのね…」

「何だ…？理由はよく分かんないけど苦手なら関わらなければいいのにな。」

そこへ突然警報が鳴る。敵が侵入したという内容だ。一時的に閉鎖された。その中、唯一遭遇した人物がいた。緑谷出久だ。

・・・・・・
第三者視点初挑戦。