爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ21)

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68　ヒーロー殺し逮捕ページ21

『ヒーロー殺しが逮捕された？』

「ええ。昨日の夜よ。ほら新聞読んでみなさい。」

朝、ウワバミさんからその情報が入った。渡された新聞を三人でじっくり読む。

7名のヒーローと3名の高校生が向かい合っていたところをエンデヴァーが仕留めた…か。

思い当たることがあり、私はLINEを見る。まさかこの位置情報は…

「一致していますわ。緑谷さんからのSOSだったのでしょう。」

もう二人は誰なんだろう。…エンデヴァーさんがここに駆け付けたという事はおそらく轟くんも一緒だったのだろう。だったらもう一人は…

「そうだ。CMが出来たからチェックしてもらうわよ。」

そう告げられたので考えるのをやめ、私たちはウワバミさんについて行った。

「シュシュっと一吹き簡単ウェーブ！ヘアスプレー"UNERI"」

テレビに映ってしまった。国民全員に見られる…冷や汗が止まらない。

「仕事早いわねーこれデモだから一ヶ月後くらいにはCMで流れるわよ。さあパトロール出ましょうか。」

「…テレビ出ちゃったな」

「ヒーロー…私たちはヒーロー…」

その日もパトロール。ウワバミさんの後ろについて、ファンの人へウワバミさんがサインをしている時間中に私は声をかけられた。

「あの…！」

『は……い？私…？』

どうやら私より年上の人…高校生ではなさそうだ。大人…かな。

「た、体育祭で風化さん見て凄いかっこいいって思ったんです！絶対最初のファンになります。だから……頑張って下さい…」

驚いた。そんな事を言われたのは初めてだ。体育祭で私のファンになったと話すその若い男の人。

『あ、ありがとうございます。その……えっと…顔、覚えておきますね。絶対立派なヒーローになるので…よろしくお願いします！』

上手く話せたか心配だ。まだまだ初対面の人と話すのは慣れない。その人はお辞儀をして戻って行った。友達らしき人と話している。私年下なんだけれど…敬語使われるのって変じゃないかな…

「あら。済んだ？」

『あぁ！？すみませんすみません。パトロール中でした…』

「いいのよ。ああいう人が将来恋人になる事だってあるのよ。」

「ファンとそんな関係に…？」

挙藤さんも不思議そうに聞いた。

「ええ。貴方たちはかわいいんだから慎重に選びなさいよ。かっこいい人を。」

…何だ。私は何を考えたんだろう。すぐに忘れてしまった。考えないようにしたのか…？

多分それは今考える事ではないのだろう。