爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ3)

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50　葵は大事な友達ページ3

「Aも早くおいでよー！」

『待ってよー！』

太陽が照り付ける日。私たちは外でやけに煩い蝉の声を聞きながら遊んでいた。

葵(あおい)とは小学生の頃知り合い、仲良くなった。

「この記憶、私がしっかり覚えていれば大人になってもまた夢に現れさせる事出来るね！」

『葵の個性は綺麗だね。葵に彼氏とか出来たらその彼氏、楽しいだろうな…』

「Aの個性は強いじゃん！世間から大人気になるよ！」

葵は目で見て記憶したモノを他人の夢に送ることができる。それが個性だ。

「もう一回アレやって！」

『いくよー！』

冷たい風を吹かせる。今の季節にはピッタリだ。

「涼しい…」

「おいどけお前ら！ここは俺たち中学生が使うんだ。」

「…」

無理やり追い出されてしまった私たち。

『皆で使う公園なのに…』

頬を膨らませる私を見て葵は口を開く。

「商店街行ってみようか！」

『うん！』

葵はいつも私を助けてくれた。

何より私も彼女と過ごすのが楽しかった。

流行に敏感な葵はいつも綺麗だった。将来の夢はファッションデザイナー。きっと幸せに暮らすんだろうなって思った。

「Aはヒーローだもんね！Aならきっとなれるよ！」

『ありがとう、頑張る！』

当時オールマイトのようなヒーローが大活躍中。私も当然オールマイトに憧れた。

個性を人の為に使う…なんて良い事なんだろうと思った。

再び暑くなった。汗を拭って歩き出す。

それは私が小学6年生の時…