爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ5)

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52　合宿… ページ5

当日葵は嬉しそうだった。

「どうしよう。緊張してきちゃった…」

『まだ始まったばっかりだよ…』

苦笑いしながら答える私に葵は再び顔を隠す。神葉くんが集合場所に到着したからだ。

『大丈夫。頑張って！』

そっと肩を押した。私はあの二人だけの空間を作るために同じ班の女子のところへ行った。

合宿は二泊三日。神葉くんはいつ葵に告白するんだろうか。

そうしたら…葵は神葉くんといつも一緒になる事になるんだろう。私は大丈夫…平気だから…頑張って葵。

宿泊所に着くと先生が移動するぞーと命令する。確か徒歩で海の近くに行くってしおりに書いてあったな。

私が列の一番後ろでゆっくり歩いていると横から動物の声がした。どうやら子猫のようだ…足から血が…私は周りを確認してすぐ手当てをした。

その子猫は血が止まると素早く走って行った。命に何ともなくて良かった…

『あぁ…！置いて行かれる！』

ちょっと個性を使って速く走った。

神葉くんが見ていたとも知らずに…

…

「疲れたなー…これから俺らで飯作るのかよ…」

「頑張ろうよ神葉くん！」

「お前らー班で協力して作るんだぞー」

流石葵と言えるような手さばきで料理を作っていく。いいな…私もあんな風に料理上手くなりたいな…

「A－悪いんだけどそこの火にかかってるヤツテーブルに置いといて！」

『分かった！』

一番早いんじゃないかな…葵がいて良かった。少しよそ見をしてしまい、親指に焼けるような痛い感覚。焼けるようなじゃないな…焼けたんだ…

『ぁっ…』

サッと手を引っ込める。そこまで酷くないし大丈夫だろう。

そこにそっと近づいてくる人…神葉くんだ。

手を後ろに隠しながらどうしたの？と声をかけた。

「今、火傷したんじゃないのか。水で冷やしとけよ。」

やけにオロオロしながら心配してくれる神葉くん。

『だ、大丈夫だよ…』

取り敢えず親指の周りの気温だけー1度にしておこう…

「神葉くーん！ちょっと手伝って！」

『私は大丈夫だから葵のところ行ってあげて？』

「…大丈夫じゃなかったら言えよ？」

『うん…』

葵は何話してたのと神葉くんに聞いていた。ちょっと悪い事しちゃったかな…

神葉くんはまだ葵を呼び出していなかった。

「今日じゃないとなると明日か。」

『そうだね。明日自由時間多いしその時だよ！』

「楽しみー！」

そんな会話だけして私たちは眠った。

そしてその日は無事に終了。