好きですキャプテン！！！！！2【トラファルガー･ロー】

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クルーを起こさないように近くにある椅子に座ると


窓から月明かりが差し込み、顔を照らす。


こっちを見ているが、こちら側は暗闇のためどこにいるのかわからないのか目は合わない。


おでこに手を当てると少し驚いた顔をして固まるコイツ。


顔色は悪くない、呼吸も安定しているし調子も良さそうだ。




ロー「熱はねぇな。…気分はどうだ。どこか痛いところはねェか？」




そう言い、月明かりに照され艶やかに光る髪をさらりと耳へかけてやると、まだ黙ったまま。


どうしたと問いかけると、少しして『お医者さんだなぁと思って』なんて呑気なことを言い始めた。


透き通るように白い肌、いつの間にか真っ直ぐ俺を捉えていたその瞳は


何も知らない純粋無垢な瞳。




ロー「…俺は医者だ」


A『ふふ、そうですよね』




ぱっと目を逸らし言うと、なにがおかしいのか…ふふっなんて小さく笑い出す。


その笑顔を見て思った。


俺は医者である前に海賊でもある。例えるとするならば俺は闇夜を歩く人間。


月明かりに照され微笑むこいつは月夜を歩く人間だ。


俺たちは決して関わることのない者同士…




ロー「……もう少し寝れそうなら寝てろ」




強引に思考をとめ、声をかける。


少し上の皆が重いというアイツからベポたちを移動させ、


ついでに他の奴らも移動させて部屋を出ようとすると


後ろからかけられた、“おやすみなさい“という声。


小さく、あぁとだけ返して改めて部屋を出た。




コイツの瞳は汚しちゃいけない




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