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A『着いた…』
海の中を泳いで島の反対側に回ると、小さな街が見えて来た。
お金の問題はどうにかなるから、とにかく今は泊まれる場所を見つけないと。
そう意気込んで街に近づくと、まだ朝早いというのに
もう港で作業をしている住民らしき人を見つけて声をかける。
A『おはようございますっ』
老人「ん…？おはよう。お前さん見ない顔だね？ここは初めてかい？」
A『はい…！あの…この近くで泊まれる場所って、ありますかね？』
老人「そうだな…この時間入れる所はあんまりなくてね。もう少し後になったらこの近くの宿が開くんだけど…」
A『そうですか…、』
老人「うーん…まあ一つ…あるにはあるんだけどね？」
A『え、本当ですか！？』
そういうおじいさんは、少し眉間に皺を寄せて考え込んだ後
私にこう教えてくれた。
老人「あそこを道なりに進んで、突き当たりを右に曲がると宿があるんだが…ただ、治安がとても悪くてね。人攫いが出るとか…、お前さんみたいな若いのはあんまり近付かん方が良いかもしれないな。」
A『そうですか…ありがとうございます！少し街を歩いてみますね』
老人「あぁ、そうするといい。まだ辺りは暗いから気をつけて」
行くか行かないかは伝えず、感謝だけ伝えて街へと歩き出す。
まあ…行くんですけどね！！！
あんなお別れ方したのに、ローくんたちと鉢合わせるのは流石に気まずいから
とにかく今は屋内へ入りたい…。
人攫いに出会っても能力でどうにかなるし〜！と呑気な考えを持ちながら
おじいさんに教えられた道を進むと、綺麗な街とは一転して路地裏のような道へ出る。
あちこちにゴミが散乱し、所々血の跡のようなものが。
そりゃあ治安も悪くなるよね…
昔はこんなのじゃなかったんだろうけど、一回こうなっちゃえば
もう手をつけられないだろうな。
男「そこのお嬢ちゃん、ちょっといいかい？」
A『っ……！？！ゃ…めっ………』
あんまりいい雰囲気でも無いし早めに通り過ぎちゃおう…と歩き始めると
背後から声をかけられた。
振り返ろうと足を止めた途端、体に腕が回り布で口を覆われる。
そして、私は抵抗する間もなく意識を飛ばした。
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ばるす(プロフ) - 不鬱さん» 不鬱さんありがとうございます〜（ ; ; ）マイペース更新ですがこれからもよろしくお願いします💓 (2月7日 17時) (
レス) id: 9816891e28 (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - ゆっくりで全然いいので頑張ってください！ (2月6日 19時) (レス) @page44 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
ばるす(プロフ) - りぃるさん» りぃるさんコメントありがとうございます❕とっても励みになります〜！！少しずつですが更新して行くのでぜひこれからもよろしくお願いします！！ (2月5日 21時) (レス) @page44 id: 9816891e28 (このIDを非表示/違反報告)
りぃる(プロフ) - めっちゃ最高です…！ローと主ちゃんとの絡みが好きすぎて一生見返してます！！これからも更新頑張ってください！！ (1月24日 20時) (レス) @page43 id: ad13481ed5 (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (12月26日 10時) (レス) @page43 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばるす | 作成日時：2023年11月4日 0時
