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・ローside
アイツがこの船に乗ることになってまだ3日も経っていないというのに、
あいつらは随分とアイツのことを気に入っているようだった。
身寄りがないと知ったからか…まぁただ単に
あの小さく愛らしい容姿に心奪われたからだろうが。
話しかける奴は大体、頬を緩めていた。
大人しいやつかと思えば、案外騒がしく子供で…
そこがまた惹かれる原因の一つだろう。
そんなアイツが能力の使いすぎで倒れてから数時間…
ロー「おいお前ら……いい加減そいつから離れろ」
ベポ「いやだっ、Aが起きるまでここにいる！」
どれだけ戻れと声をかけても
数時間コイツのベッドの側から離れないクルーたち。
ロー「ったく…体に異常は見つかんねェんだから、心配しなくてもじきに起きる。そんなやつほっとけ」
ｼｬﾁ「そ、そんなやつって…！仮にもこれから一緒に船に乗るクルーっすよ！」
ロー「一時的にだろうが。次の島に着いたら降ろすんだからあんま情移すなよ」
ベポ「………キャ、キャプテンの人情なし！」
ロー「なっ…！もういい…好きにしてろ！」
ベポからそんな言葉が飛んでくると思わず、がしがしと頭をかき部屋を出る。
少し外の空気を吸おうと甲板に出ると、
ついさっきまで晴れて明るかった空は雲で覆われ、あたりは暗くなっていた。
ペン「…ほんとは船長も心配なんでしょ？」
ロー「…なんのことだ」
ペン「はは、わかってるくせに〜。…Aって妹感が強くて、なんか放っておけないっつーか。身寄りないし、記憶も曖昧って聞いちゃったらもっと放っておけないじゃないっすか。」
ロー「…何が言いたい」
ペン「親も兄弟も…何もかも失った気持ち一番わかってるの、船長でしょ？」
ロー「ペンギンてめ…」
昔一度だけペンギン、シャチ、ベポの3人に話した俺の過去。
思い出すのは辛いだろうからと、その日以来一度も触れてこなかった癖に
それを今言うか。
正直、身寄りがないと聞いた時は昔の自分が目の前をチラついた。
昨日の夜もそうだ。我慢できずアイツを抱きしめてしまったのは、
どこか昔の俺に似ていたから…
ロー「…ちっ」
ため息をつきながら、少し晴れ間が広がってきた空を見上げ
うしろでニコニコしていたペンギンの肩を軽く小突いてから船内に戻る。
ロー「…あーくそっ」
一番Aに情を移してんのは俺じゃねえか＿＿＿
・
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ばるす(プロフ) - 不鬱さん» 不鬱さんありがとうございます〜（ ; ; ）マイペース更新ですがこれからもよろしくお願いします💓 (2月7日 17時) (
レス) id: 9816891e28 (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - ゆっくりで全然いいので頑張ってください！ (2月6日 19時) (レス) @page44 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
ばるす(プロフ) - りぃるさん» りぃるさんコメントありがとうございます❕とっても励みになります〜！！少しずつですが更新して行くのでぜひこれからもよろしくお願いします！！ (2月5日 21時) (レス) @page44 id: 9816891e28 (このIDを非表示/違反報告)
りぃる(プロフ) - めっちゃ最高です…！ローと主ちゃんとの絡みが好きすぎて一生見返してます！！これからも更新頑張ってください！！ (1月24日 20時) (レス) @page43 id: ad13481ed5 (このIDを非表示/違反報告)
不鬱(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (12月26日 10時) (レス) @page43 id: d8d677a26c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばるす | 作成日時：2023年11月4日 0時
