記憶の通り道

4-1 side テヒョン ページ11

side テヒョン


あれ？ここはどこ？

目の前から走って来るあの子は誰だ？

イファ「テヒョン！！」

イファ？イファなのか？

でもどうして、俺のことは忘れたんじゃ？

イファ「ヤー！無視！？キムテヒョン！」

相変わらず。俺のが一つ年上なのに

TH「どうしたんだよ」

イファ「どうしたも何も、今日はデートの約束じゃん」

TH「でもイファは、アメリカに」

イファ「アメリカ？なんでアメリカ？」

思わずイファを抱きしめる。

それなのにするっと腕から消えてしまう

TH「イファ？」

イファ「ダメだよテヒョナ。だって私はもう、」


待って、行かないでイファ

俺のそばにいてよ。

抱きしめても抱きしめても、すぐに消えてしまう。

そしてバイバイって何度もそういう。

イファはどこに行ってしまうの？

俺のことを置いていくの？

受け入れられないよそんなこと


待って、、イファ



JM「テテ！テテ！テヒョン！」


ジミンに呼ばれて目を覚ました。

夢か....イファの夢は久しぶり見た

JM「どうしたの？うなされてたよ」

TH「ちょっと悪い夢見ちゃったみたい」

JM「まさか、イファちゃんの？」

黙って頷く。
俺とイファが昔付き合ってたことはみんな知ってる。
イファが事故にあって、記憶をなくしてアメリカに帰ったことも知ってる。
イファがデビューしたら別れるつもりだったことも知ってる。

そして俺が、イファのことを忘れると決めたことも

TH「いつになったら夢を見なくなるんだろう」

JM「テテ....」

TH「ご飯食べよ」

JM「そうだね」









イファと出会ったのは、デビューする前だった。

デビューが決まって、デビューする前に少しだけ休みをもらったんだ。

まだ顔が公開されてなかった俺は、普通に家族とアメリカに旅行に行った



→

4-2 回想→←作者から

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す