27話 ページ28
『…敵連合と手を組んでいるのか。』
夏油｢まさか。あの馬鹿な猿共の仲間だと思われたのは心外です。｣
『思ってはいないが、気が狂ったのかと思ってな。』
夏油から殺意は感じられない。
話すだけ話し、情報を貰い、殺そう。
『で、話は？』
夏油｢鳳凰先輩は私の唯一尊敬する先輩でした。｣
『過去形か？』
夏油｢意地悪言わないで下さいよ。ねえ先輩。ヒーローなんてやめて私と手を組みませんか？｣
作り笑顔でそう言い出した夏油。
『…私はヒーローであって呪術師だ。勿論、他のヒーローと比べて断トツにイカれてるだろうな。』
夏油｢？｣
『正直ヒーロー活動だなんて、ガキの頃はクソほど嫌だったよ。上層部と公安から圧をかけられ無理矢理なったもんだ。今でも嫌になる。』
夏油｢…私の誘いに乗ってくれるんですか？意外とあっさり…｣
『乗るか乗らないかはまだ決めていない。』
夏油｢なんだ。｣
夏油。
お前がそっち側に行った原因は私には少しわかる。
少しだけだ。
『私はずーっとこの立場に疑問を持っている。ヒーローは人を殺してはならない。敵でもだ。呪術師は人を殺してもいい。呪詛師と言う呪術規定に逆らった…夏油みたいな人間をね。』
夏油｢殺す気ですか？｣
『…殺さなきゃ、なんだろうね。』
夏油｢？｣
『私は今戦闘服を着ている。ヒーローとしてここにいる。つまり私は君を殺せない。』
そう言うと夏油は笑う。
夏油｢良かった。私も二度も死にたくないからね。｣
『できることなら今ここでお前を殺したかったよ。せめて君の親友だった者に会う前に、アイツに二度も親友を殺させる前にな。』
本当に残念だ。
『悪いけど、さっきの誘いは魅力的ではあったけど、私には無理だ。』
夏油｢それは残念だ。｣
『本当にな。私がヒーローじゃなかったら、結果は違かったかもね。』
すると後ろから呪力を感じ、咄嗟に振り向く。
｢わ！気づかれた！｣
『…呪霊か、おまえ。』
｢正解！｣
夏油｢こらこら真人。勝手に先輩を殺したら怒るよ。｣
意思疎通ができる呪霊…
『特級一人と一体はズルいな。』
夏油｢何もしないよ。今回はね。｣
今回はって…引っかかる言い方をするな。
真人｢ねぇねぇ、アンタが鳳凰A？｣
『夏油から聞いてるくせに何の確認だ？』
真人｢もう、意地悪だなぁ。にしても、本当に一級術師なの？俺から見たら特級相当だと思うんだけど。｣
……さあな。
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小紫 - マティーニ様のファンになりました！続きが気になります！更新楽しみに待ってます🥰 (2022年2月9日 2時) (
レス) @page19 id: 68aa4e53df (このIDを非表示/違反報告)
まほろば - マティーニ様ぁぁぁぁ！！！！最高でした！！！ (2022年1月20日 21時) (レス) @page7 id: fe2d5072bb (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - マティーニ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！マティーニ様マティーニ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！(訳：面白かったです！語彙が全部マティーニ様になるレベルに面白かったです！！更新頑張ってください！！) (2022年1月20日 16時) (レス) @page7 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
あき。＃ぷりん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！！宿儺様好きなんで、夢主君のキャラがめちゃくちゃ好みです！！！！続き楽しみです！ (2022年1月17日 18時) (レス) id: bff8d73ccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2022年1月17日 17時
