Balloon_君と過ごす日々へ_ 3

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Blue

激しい痛みが胸をはしって、


意識を飛ばして、


目を開けたら先生がいた

俺は1日眠っていたらしい


先 もう、大丈夫だからな、


『んっ、』


なんでだろう、


こんな俺に泣く資格なんてないのに、


涙が溢れてとまらない。



先生の顔を見たら安心して、

思っていた言葉が全て口から出てしまいそう、


先 落ちついて、大丈夫。


『おれっ、、もういやだっ、つかれた、もう、っ疲れた、』



"生きているのが疲れた"



ずっとずっと頑張ってきた、

いつか、治療法が見つかって、


いつか俺の病気も治って、


みんなみたいに、なんでもできて、



理想のアイドルになれるんじゃないかって、



ずっと信じて、頑張ってきた。



でも、無駄だった、

無理だったそんなこと。


信じて無駄な努力をしてきた自分が馬鹿だった




先 無駄じゃないよ、何も、


『なんで、っ、なんで、！』



あっ、＿＿＿ダメだもう、＿＿＿＿



『1人にさせて、』


先 分かったよ、





きっと、今の俺は

どんな人をも傷つけてしまう。


相手がたとえ、

昔からお世話になってる先生でも、


苦楽を共にしてきたメンバーでも、


先輩でも、後輩でも。


なんで自分だけこんな体なんだって、

なんでみんなは普通なんだって、



嫉妬に狂って酷い言葉を投げかけて


傷つけてしまいそうだから。


それなら俺はきっといない方がいい。

いなくなった方が絶対いい。



どうせ、いつか死ぬんだし、



このまま生きているのは辛すぎる。


出来損ないの俺を


必要とする人なんて誰もいないんだ


大丈夫、準備は出来てる。


いつだって、楽になれる。



腕に刺さった点滴の針を抜くと、


血が滲み出て。



ベットをなんとか降りれば、


体がふらっと、倒れそうになって。




それでも足を進めた。


窓を開くと、


風がふわっと、入ってきて。


少しだけ心地よくなる。



窓の縁に腰をかけて下を見れば


ドクドクと心臓の音が早くなって。



ここから飛び降りれば、



風 ＿＿中島っ、！？



不意に菊池(アイツ)の声が聞こえて


振り返ってみたら



菊池は静かに泣いていた。


『なんで、、ないてんだよっ、！』


はやくここから抜け出したい、


こんな苦しい世界、もう嫌だ、





ひゅーっと、風が俺の弱い体を纏う。


宙に浮いた感覚。



花のように体が舞って、


きっと次の瞬間＿＿＿＿




ｶﾞｼｯ



風 ぜってぇ、させねぇから、そんなこと、！

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