爆裂と閃光 ページ10
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紅魔族の特徴は赤い目だという話しはしただろう。が、もう一つ付け足すことがある。
それは、興奮すると瞳の色である赤色がさらに鮮やかに、
ありきたりな設定だが、紅魔族を知っている者にとってはわかりやすくていいだろう。
__俺が今、怒っていることが。
オロオロしてる灰原と心配そうな目で見てくる七海の二人も連れて、俺は五条悟先輩と校庭に出た。余裕そうに笑っている五条悟先輩……いや、五条を見て思う
余裕なのも今のうちだ。そのご尊顔に浮かべてる笑みを崩してやる…と、身長と妹から貰った帽子を馬鹿にされた俺は不敵な笑みを浮かべる。
「怪我をしても文句を言うなよ」
「余裕で無傷だわ。かかってこい」
人差し指をくいくいっとさせる五条。俺は灰原と七海が十分距離が離れていることを確認して爆裂呪術の詠唱を始める。
今の俺がすることは、五条のプライドをへし折ること。つまり、無傷だと言っている五条に傷を作ることだ。
俺の本気は、俺にもわからない。まだ小さい頃、加減がわからず呪霊がいる母屋ごと跡形もなく破壊させたのをきっかけに、絶対絶命の状況以外は本気を出さないと決めたからだ。
あれから何年も経って、あの時より呪力も増したし呪力操作も無駄がなくなっている。あの時の威力の数倍……数十倍はくだらない威力を吐き出してしまうかもしれない。
だから、本気では撃たない。
俺の周囲の空気がビリビリと震える。手のひらを五条向けると、手のひらに球体の光ができる。膨大なエネルギーを小さく凝縮したような眩しく光り輝くその光に、俺はさらに呪力を込めていく。
本気では撃たない。手加減は勿論する。__だが、しかし。俺に喧嘩を売ったことはきっちりと後悔してもらう。
五条の額に一筋の汗が伝い「まじかよ……」と苦笑した。俺は心の中で、まじですと答えながらカッと目を見開いた。
一筋の閃光が五条を目掛けて撃ち出された。
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モナカの中の粒あんの中のあずき - この作品面白かってここまで夏休みの宿題もほっぽりだして一気読みしちゃいました!更新楽しみにしてます!! (8月18日 20時) (レス) @page37 id: 5a8fdc6461 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちん(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援してます! (2023年5月3日 15時) (レス) id: bdddc4d914 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - まじさいっこー!このすば大好きだからめっちゃ嬉しいです!楽しみにしてます! (2022年6月21日 15時) (レス) @page24 id: ed520dee7f (このIDを非表示/違反報告)
ナチテト@ワイ日本語おかしすぎワロタ - 呪具の名前、 「紅麗主刀」(べにれいかずとう) と、「赤爆勝刀」(あかばくしょうとう)とか、ホントにセンスないのですが、どうですか………? (2022年5月17日 17時) (レス) @page21 id: b29450610e (このIDを非表示/違反報告)
しふぉん(プロフ) - 更新嬉しい…これからも無理なく頑張って下さい! (2022年5月13日 15時) (レス) @page23 id: 9274152077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロツメココロ | 作成日時:2022年2月11日 22時