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『あっ…ごめん…その……』
緑「大丈夫だよ(ﾆｺ)
僕、ずっとわかってたんだ
小さい頃からAちゃんと過ごしてきて
どんなにヒーローになりたかったか。
確かにAちゃんの個性は敵を倒せるわけじゃないけど…
なんて言えばいいかわかんないけど
Aちゃんはヒーローのヒーローになれるって！」
『……ｯ』
ヒーローのヒーロー……
緑「どんなに強いヒーローでも強い敵と戦ったら怪我しちゃうと思うんだ
でもそんなヒーローがまた強い敵に立ち向かっていけるのはAちゃんみたいな個性を持ってる人がいるからだって！
お医者さんもいるけど、やっぱり回復の個性には叶わないんじゃないかって…」
もちろんお医者さんもすごいけどね！と慌てて言う出久の優しさが
出久の言ってくれた言葉一つ一つが
私の心の何かを少しずつ溶かしていくような気がした
『(……やばい…なんか泣きそう…)』
今までそんな考えしたこともなかった…
『出久…ありがとう…』
緑「うん！(ﾆｺ)」
そんな話をしながらいつもの高架下を通ろうとしたとき…
突然、出久の後ろのマンホールから何かが現れた
『出久ｯ！！』
緑「？！
わっ！」
敵？！
敵が現れたのだと把握したときには
出久は敵に捕まっていた
『出久！！！！』
どうしよう…
敵「大丈ー夫
身体を乗っ取るだけさ
落ち着いて
苦しいのは約45秒…すぐ楽になるさ」
どうしよう…
緑「ん"ーー！ん"ーー！」
どうしよう…
とても苦しそうな出久を前に何もすることができない…
でも…
大切な友達をこのまま見てるだけなんて嫌だ…！
『出久ｯ！！！！』
自分なんかに何かできるなんて思っていない
でも放ってはおけず敵に掴みかかる
でも出久を助けようと敵をかき分けても全然掴めない
敵「掴めるわけないだろ
流動的なんだから！！」
ｯそんな…
出久…
やだ…
やだ…やだ…
どんなに掴むことができなくても手を止めることなんか頭になかった
やだ…
涙をためながら必死に敵に掴みかかっていたら
敵が現れたマンホールからいきなり人が飛び出してきた
『「？！？！」』
「もう大丈夫だ少年！少女！」
？！
「私が来た！！」
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ちぃ(プロフ) - 赤砂晋助さん» 訂正しました！ありがとうございます！ (2019年7月19日 22時) (
レス) id: 409c3c0e9d (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 誤字でかっちゃんがかったゃんになってました (2019年7月6日 22時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ | 作成日時：2019年6月21日 17時
