夢の先【爆豪勝己】 (ページ49)

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オールマイトが脳みそ敵を吹き飛ばし、敵が諦めたかと思ったがまたオールマイトに向かっていく

『「ｯ？！？！」』

その瞬間、見たこともないスピードで出久が飛び出して行ったが駆けつけたプロヒーローのお陰で敵は姿をくらました

そして駆けつけたプロヒーロー、警察官により数十人の敵が逮捕された

警「………16.17.18.19.20
両足重症の彼を除いて全員無事か…
とりあえず生徒は教室に戻ってもらおう
すぐ事情聴取ってわけにもいかんだろ」

『あ、あの…私は保健室に行ってけが人の回復をしたいんですが…』

警「あぁ、それなら心配ない
重症者はリカバリーガール一人でなんとかなるそうだから、君は教室に戻ってクラスのみんなの回復にあたってほしいとオールマイトから言われている」

『そう…ですか…』

そして私たちは教室に戻り、けがをした人の回復をした

全員の回復も終わり、警察への事情聴取も終わったので帰ることになったが
出久はまだ保健室で休む必要があると言われたのでかっちゃんと2人で帰ることになった

『「 …………… 」』

2人で帰っていてもお互い無言のままだった

帰宅途中、赤信号になり止まる

そのとき私は今日のことを思い出していた

予想もしていなかった敵の襲撃
自分の命を握られているような気持ち

そして自分の無力さ

『(…もしあのとき轟くんが近くにいなかったら…)』

そう思っただけで恐怖で体が震えた

『(…今頃になって震えが…)』

体の震えを抑えようと自分の手で自分の手を握った

それでも震えはおさまらなかった

『(…情けない…)』

ｷﾞｭｯ

驚いて顔を上げるとかっちゃんが私の手を握っていた

『…かっ…ちゃん…』

爆「…なに震えとんだ」

『ご、ごめん…なんか思い出したら怖かったっていうか…勝手に震えてきて…』

爆「………」

『…でもｯ！もう大丈…』

爆「…悪かった」

『…えっ？』

爆「…1人にさせて…
側にいてやれなくて悪かった」

『………』

誰のせいでもない

かっちゃんが謝ることなんてないのに、かっちゃんは目を伏せながらそう言った

そして、そこから家に帰るまでかっちゃんは手を握っていてくれた

家につく頃には私の震えも消えていた

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