夢の先【爆豪勝己】 (ページ41)

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部屋に入り、まず最初にお母さんにメールをした

そして制服を脱ぎ、急いで着替える

『…変じゃないかな』

今までかっちゃんの家に行くときに格好を気にしたことなんてなかった

どうしちゃったのかな…自分は…

『(…待たせてるし急ごう)』

そして私が部屋を出て階段を降り玄関に行くと
玄関で腰掛けているかっちゃんの背中が見えた

ドキッ

また…

『かっちゃん！お待たせ！』

かっちゃんは少しだけ振り返って立ち上がり玄関を開けた

戸締まりをしてかっちゃんの家に入る

『…お…おじゃまします…』

爆「…おう」

2人でリビングに入るが何故か緊張している

『じゃあ早速作るね！かっちゃん着替えてきていいよ！』

私がそう言うとかっちゃんは自分の部屋へ着替えに行く

キッチンには光己さんが買ってきたであろう食材が置いてあった

材料から見てカレーだろう

ご飯は炊いてある

『…よし！』

じゃがいもの皮を剥いて…
人参の皮を剥いて…
玉ねぎの皮めくって…

ガチャ…

音のする方を見てみると黒のタンクトップに部屋着のズボンを履いたかっちゃんだった

するとかっちゃんは当たり前のようにキッチンに入ってきて手伝い出した

『え！かっちゃんいいよ！私が全部やるから！』

爆「あ？2人でやったほうが早ぇだろーが」

『…それはそうだけど…』

爆「いいからとっととやるぞ」

そうしてかっちゃんと2人で作り出したのはいいけど…

『ほんとかっちゃんって器用だよねぇ』

爆「普通だろこんなもん」

勉強も運動も個性の使い方も、おまけに料理まで完璧とは…

ダメなのは口の悪さだけか…

『かっちゃんの将来のお嫁さんはいいねぇ！
料理もこうやって一緒に作ってもらえたら助かるもんね！
羨ましいよ』

爆「…………だろ…(ﾎﾞｿ)」

『えっ？』

爆『羨ましいっつーならお前がなりゃいいだろ』

「…ぇ……」

いきなりのかっちゃんの言葉に持っていた野菜を落としそうになるが私の手ごとかっちゃんが受け止めてくれた

爆「なにしとんだ」

『(…なにしとんだって…かっちゃんが急に変なこと言うから…)』

たぶんかっちゃんのことだから
羨ましがるくらいなら自分がなればいいっていう考えだと思うけど…

『(…こっちのことも考えてよ//)』

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