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爆｢ッ……だからそういうのを煽って＿＿＿＿＿｣
貴｢怖くなんてないよ、私、勝己くんにもっと触れたい｣
そう言うと勝己くんはゆっくり体を起こし、再びその赤い目と視線が絡む
爆｢……大切にさせろや｣
次は大きなその手が優しく頬を包む
それに惹き付けられるように私も両手でその手を覆った
その声に、表情に、温もりに、勝己くんがどれだけ私を大切にしてくれているかが伝わってきて、我慢してた涙が流れる
それを勝己くんは優しく拭うと体を起こして
私の上から降りた
爆｢はよ服着ろ、じゃねぇと襲っちまう｣
改めて言われて急に顔が熱くなる
振り向いてもらいたい一心だった頭がだんだん追いついてきて自分の行動にカァッとなる
服を着ている間
勝己くんはベッドに腰かけ
膝の上に肘を置いて下を向きながら深々と大きなため息をついた
服を着終えてベッドの下の勝己くんの足元に正座する
貴｢あの…勝己くん、ごめんなさい｣
爆｢ったく、こっちの気もしらねぇで｣
貴｢……｣
爆｢許したるから、俺に襲われねぇうちに部屋もどれ
つーか、そんなカッコでうろちょろすんじゃねぇ｣
貴｢ぶぁ｣
俯いてた私に急に何かが被せられて
可愛げのない声を出してしまう
爆｢それ着てけ｣
渡されたのは勝己くんのパーカーで
立ち上がって着てみるも、私にはすごく大きくて膝上まですっぽり隠れる
勝己くんの匂いがして、まるで抱きしめられている感覚になった
勝己くんの私を想う気持ちが確認できて、心が満たされて、
着ているパーカーをぎゅっと握ると、再び勝己くんの甘い匂いが鼻をくすぐる
ドアの目の前までついてきてくれた勝己くんに名残惜しくなってしまって、くるりと振り返る
貴｢……キス…も、だめ？｣
爆｢ッ………っハアーーーーー｣
少しでも彼の心を動かしたくて、上目遣いをするように聞いてみれば、さっきよりも大きくて重たいため息を吐く勝己くん
貴｢だめ…？｣
追い討ちをかけるように、再度問うと
ダーーッと野太い声を出しながら頭をガシガシとかいて
勝己くんは体が触れ合う距離まで近づいてきた
そのまま少し背をかがめ、赤く鋭い瞳が目前に来る
ドキッと心臓が大きく跳ねて
優しく唇が重なった
触れるだけのキスをすると
爆｢男子高校生の性 欲ナメんな｣
その鋭い眼差しと色気のある低い声にゾクリとし
先ほどとはぜんぜん違う、深くて激しいキスを何度も何度もされ
足に力が入らならなくなった私を
結局部屋まで送ってくれたのでした
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
