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爆｢っ！は、…てめ、なんで…｣
ノックすらせずに勝己くんの部屋のドアを開けると
どうやらベッドを背もたれに本を読んでいたようで、こちらを見るなりぎょっとした顔をしていた
爆｢部屋には来んなっつったろ、帰れ｣
私を見た視線はすぐに本へ戻り、低く冷たい声が胸を痛ませた
正直ヤケになってたと思う、もう嫌われてもいいから本当のことを聞きたかった
帰れと言われた言葉を無視して、勝手に部屋の中へと足を踏み入れる
それに気づいて、ようやく本をテーブルに置き
立ち上がった勝己くんの顔はかなり怒っているようだった
爆｢聞こえんかったンか｣
貴｢聞こえてる｣
こんな喧嘩腰で話すのなんて初めてで、既に目頭が熱かった
貴｢勝己くん、私のこと嫌いになった？｣
爆｢……は？ンでそーなんだよ｣
貴｢っ…じゃぁ！なんで、なんで私に触れてくれないの？｣
私よりも数十センチ背の高い彼を見上げるようにして
溢れそうな涙をこらえて問う
爆｢ッ_____｣
私を見るなり顔を歪めて視線を逸らした勝己くん
やっぱり、私に魅力がないんだ、と痛感し
着ていたショートパンツとTシャツに手をかけ
脱ぎ捨てて下着だけになる
爆｢はっ！？何してやがるッ｣
貴｢私…そんなに魅力…ないかな……｣
私ってこんなに大胆なことできるんだ、と自分でも正直驚いていた
下着だけになった自分の胸を腕で隠すようにしながら
勝己くんの方をゆっくり見上げる
もう情けなさと恥ずかしさで限界で、少しずつ視界が潤む
爆｢ッ……ざけんな｣
その言葉と共に視界が一気に逆転する
気づけばいつの間にベッドに組み敷かれていて
目の前には覆い被さるように苦しそうな顔をする勝己くんがいた
爆｢……どんだけ我慢してると思ってんだ｣
貴｢へ……｣
熱っぽい赤く揺らめく瞳が私を捉えて
勝己くんの大い手の甲が首元をさすり
ビクンと体が揺れた
爆｢……ックソ……
責任取れるようになるまで手ぇ出さねぇって決めてたのに
煽ったてめぇが悪ぃ｣
あと数センチで重なる位置まで距離を縮めた勝己くんにぎゅっと目を瞑る
貴｢…………勝己くん？｣
何をされるかなんてよくわからなかったけど、
柔らかくて暖かいものが額に触れて、それが勝己くんの唇だということに気がつく
目を開けて名前を呼べば
勝己くんは体を近づけ抱きしめられた
爆｢………怖ぇなら煽るようなことすんなや｣
その声がすごく苦しそうで
耐えられなくなって自身の腕を彼の鍛えられた背中に回し抱きしめ返した
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
