らしくない ページ31
相｢いいか、今回の件はお前のせいじゃない
プロヒーローでも手出し出来ない状況だった
責任を感じる必要はない、わかったな｣
貴｢…はい｣
相｢しばらく学校は休め
乱れた心のままじゃ何も務まらん｣
貴｢いえ、大丈夫です
何もしていない方が…おかしくなりそうなんで｣
事は数時間前
ヒーローインターン最終日であった今日
それまで特に大きな事件はなかったのに
この日、私はあと少しで手の届く場所にいた人を救えなかった
ヒーローとして、初めて目前で人が命を落とす瞬間を目の当たりにした
突然の敵の襲撃
瞬間的な個性強化の薬を摂取した敵は街を無差別に攻撃
被害範囲は大きくなかったものの、
人質に取られた一般市民の女性の命を奪った
その女性の子供であろう男の子の幼い泣き声が頭から離れなかった
麗｢Aちゃん、大丈夫？
辛かったら言っていいんよ｣
貴｢大丈夫だよ、ありがとう
相澤先生も責任感じる必要ないって言ってくれたし｣
八｢そうですわ、Aさんはあのときできる
最大限のことをされていたと聞いておりますわ｣
轟｢あんま無理すんなよ
蕎麦食うか？｣
爆｢……アホくさ
しみったれたツラしやがって
葬式かよ｣
麗｢ちょっと！爆豪くん！｣
貴｢みんな、ありがとう
爆豪の言うとり、私は大丈夫だからそんな顔しないで
せっかくだし、蕎麦もらおっかな｣
今日の出来事を聞きつけたみんなは私を心配して
インターンが終わるなり声をかけてくれた
その日は、女子たちに呼ばれ
芦戸ちゃんの部屋で女子会とお泊まりをした
なるべく一人になる時間を作らないように気を利かしてくれたのだろう
翌日もいつもと変わらず学校に行き、必修科目も
ヒーロー基礎学もいつも通り受けた
夜はまた女子会に誘われたけど
もう大丈夫だ、と断った
いつまでもみんなに頼ってばっかじゃだめだし
そこまで私は弱くない、そう過信していた
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
