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サ｢じゃあ新人の若きヒーローたちにカンパーイ！｣
その一言でグラスとグラスがカチンと音をたてる
私は注文や幹事を務めやすいように大広間の入口付近、
端っこに座った
チラッと視線をやると爆豪先輩は少し離れた所で
例の新人の子が隣に座って何か話しているようだった
私も話したかったな…と思いつつ
あまりそちらを見ないようにして、先輩サイドキックと談笑した
サ｢Aちゃん全然飲んでないんじゃない〜
ほら、これ美味しいから一口飲みな？｣
そう言って酔った先輩サイドキックが肩に腕を回して距離を詰めてきた
貴｢っ…
__さんは飲み過ぎですよ、｣
ビクッと身体が反応して回された腕を何とか引き離す
事務所に女性が私だけだった事もあって可愛がってもらえるのは有難いんだけど、こういうときは厄介だ
お店に来て1時間半ほど経った
いろいろ気を回していたらろくに飲むことも無く会はお開きになる
爆豪先輩とは結局何も話せなかったな、としょんぼりしつつ
お会計を済ませ、店の外へ出ると
かなり酔っているあの子は爆豪先輩にベッタリとくっついていた
私もあれくらい上手に甘えられたらなんて思うけど
そんなのは到底無理で、さっさと帰ろうと鞄に目をやる
貴｢鍵…忘れてきた｣
どうやら事務所に置いてきてしまったらしい
早く家に帰って一人で飲み直そう思ってたのに最悪だ
お疲れ様です、と挨拶をして
足早に事務所へと来た道を戻った
貴｢あー、あった｣
10分ほど探していると、着替えの時にでも落としてしまったのかロッカーの隅に落ちていた
早く帰ろうと思いつつ、ダイナマイトの机を見て
今頃あの子はお家まで送ってもらったのかな、なんて考える
そんなことをボーッと考えていたら
ガタッと音がして心臓が大きく脈打った
爆｢何しとンだ｣
貴｢っ！！
ダ、ダイナマイト…お疲れ様です
鍵忘れてきちゃったみたいで｣
そこに居たのはまさに今頭を巡らせていた人で
なんでここにいるんだろうという驚きと
私が彼の机を触ってたのが見られたのではないかと冷や汗が出る
爆｢あっそ｣
不自然な私を数秒間じっと見つめて
とくに言及することなくロッカーの方へ歩いていった
貴｢ダイナマイトはどうされたんですか？｣
爆｢携帯忘れた｣
ロッカーの中のジャケットからスマホを取り出し
背中を向けたままそれを見せてきた
貴｢そうだったんですね
えっと、じゃあ私も鍵見つけたんで帰ります
お先に失礼します、ダイナマイト｣
爆｢待てや｣
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
