＊ 爆豪side ページ25
一日の講義が終わり、放課後
どこかソワソワしているようなクラスの奴らを横目に
デクに自主練に付き合って欲しいと呼び出され、グラウンドに出る
小一時間ほど相手をしてやると
デクは急いで着替えて、俺を置いて先に帰りやがった
爆｢チッ
ンなんだ、今日は｣
転がっていた小石を蹴り飛ばして寮に向かう
ポケットから手を出し、寮の扉を開けると
貴｢せーの！｣
A｢｢爆豪/くん/かっちゃん！お誕生日おめでとうー！｣｣
小さな破裂音と共にクラスのやつらが全員揃って出迎える
一瞬何が起こったのか理解出来ずに立ち尽くすと
天井には、｢かっちゃん誕生日おめでとう｣と書かれた
装飾が飾られている
そう言えば今日は誕生日だった
クソ髪に連れられ、ソファに座ると
次々とプレゼントを渡され、クソほどでかいケーキまで運ばれてくる
人の誕生日のためにここまでする奴らの気が知れねぇが、悪い気はしねぇ
砂糖が作ったケーキを食べ、夕飯も食べ終わり
この会がお開きになりそうな頃
切｢じゃあ、おめでとうな、かっちゃん！｣
瀬｢よろしく頼むよ、A組の兄ちゃん｣
爆｢うるせぇ！！
かっちゃんて呼ぶな！兄ちゃんて呼ぶな！！
……………でも、あんがとよ｣
上｢あ、あのかっちゃんがありがとだって…！聞いたか！？｣
芦｢爆豪もかわいいとこあんじゃ〜ん！｣
爆｢クッソうぜええ！！もう一生言わねぇ！｣
切｢まぁまぁ、んな怒んなって！
それと、礼ならAちゃんに言えよ！｣
爆｢なんでアイツなんだよ｣
切｢今年でみんなと祝えんの最後だからっつって
爆豪の思い出に残る誕生日会にしたいってみんなに呼びかけて、だいぶ前から張り切ってたんだぜ！｣
爆｢……ッチ｣
まだアイツから直接祝われてねぇ
なんなら話にさえ来なかった
どこにいるかと探してみれば片付けでもしてたのか
蛙女と手を拭きながら談笑していた
切｢頑張れよ、爆豪！｣
切島の声に背中をむけ
席を立ち上がりズカズカとヘラヘラ笑うソイツの元へ歩く
近づいてきた俺に気づくと、少し気まずそうに目を逸らした
爆｢こいや｣
貴｢えっ、あ｣
驚いた顔を無視して腕を引っ張り
無理やり自室へ連れ込んだ
瀬｢あいつらいつんなったらくっつくんだろーな｣
上｢見てるこっちがじれったいよなー｣
なんて、みんなに言われているのを2人は知らない
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
