二度目の恋〈おまけ〉 ページ18
あの後、みんなに報告して、勝己くんの記憶も全て回復したことで検査入院期間を経て無事退院した
実は、病院だと抱けねぇ、とかイチャつけねぇ、とか
そんな駄々をこねる勝己くんに呆れながらも、彼は先生と交渉して予定より一週間も早く退院してきたのだ
数ヶ月ぶりに二人で帰るのマンションで
部屋に入るなり彼の激しい愛が降り注ぐ
お医者様にはしばらく安静にするようにと言われていたのに
｢どんだけ触んの我慢してたと思ってんだ｣と押し切られて
その日は朝から夕方まで、勝己くんの愛をいっぱい受け止めた
貴｢もう、体痛いよ
勝己くん｣
夕方お腹の音すいた頃
ベッドから立ち上がってキッチンへ向かう
爆｢嫌だったか？｣
エプロンを付けている私の後ろから腕を回し抱きしめて
甘えるように言う勝己くん
貴｢嫌……じゃ、ない｣
そんな勝己くんに嘘なんかつけなくて
顔が赤くなるのを感じながら答えると
爆｢気持ちよさそうにたくさん鳴いてたもんなぁ｣
なんてニヤリと笑って言ってくるから
せっかく素直になったのに！って怒りながら
貴｢もうっ
ほら勝己くんは安静にしなきゃなんだから座ってて
今日は私が夕ご飯作るよ｣
｢わーった｣と言いつつも抱きしめた腕を離してくれない
貴｢やりにくいから離してくださいー｣
そうお願いするも｢やだ｣と駄々っ子のように聞かない勝己くん
諦めて料理を始める
トントントンと野菜を切っていると、ふと疑問に思う
貴｢ねぇ、なんであの時思い出せたんだろうね
私リンゴ剥いてただけだよ？
なんなら失敗してるし｣
爆｢あー｣
どうしてあのタイミングで記憶を取り戻したんだろう、と不思議にしていると勝己くんが笑った
爆｢お前さ、俺に初めて手料理作るっつってた日も包丁で指切ったんだよ｣
貴｢えー、そうだっけ｣
覚えてねぇンかよ、と少し不満気にする勝己くんは続ける
爆｢危なっかしいわ、料理は下手くそだわ｣
貴｢え、何、悪口はじまった？｣
爆｢そんなお前見て
俺が一生コイツのそばにいてやんねーとなって
じゃねェと安心して飯も食えねぇわ｣
最後は少し照れくさそうに放った言葉に
にやにやが止まらなくて、後ろを振り返ろうとすると
爆｢バカ！こっちみんな！｣
って絶対に照れてるのがわかって
ふふって笑う
爆｢…指切ったお前見て全部思い出した｣
貴｢なんかプロポーズみたいだった、ふふ｣
爆｢みたい、じゃねぇわ｣
貴｢へ、｣
爆｢俺に一生守らせろや｣
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
