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それから何日か勝己くんの元へ通った
初めのうちはやっぱり違和感があったけど
いつの間にか、他人だっていう設定も忘れて
高校生のときみたいに2人で楽しく話し合っていた
A組の子達には事情を話してあり
彼らがいるときには高校時代の思い出話を改めて聞かせてもらったり、一緒にボードゲームをしたり
勝己くんもだんだんと回復してきたようで
良いのか悪いのか、切島くんや上鳴くんへの手厳しい態度とツッコミも本調子になってきた
そんなみんなとの絡みを見て
口先ではああだけど、本当は楽しそうにしている勝己くんが嬉しくて
でもそれと同時に、思い出してしまうこともあって
勝己くんの前では笑っていようと思っていても
病室を出ると我慢できずに泣いてしまう日もあった
夕方、勝己くんの部屋に入ろうとすると
少し空いたドアの隙間から切島くんの声が聞こえた
盗み聞きは良くないのに、扉を開けれずに話を聞いてしまう
切｢爆豪……ほんとに思い出せねぇのかよ｣
爆｢何がだよ｣
切｢……Aのこと｣
爆｢……やっぱり忘れてんだな
お前らとの話してる感じとか、俺とアイツが話してる感じ見てっと
なんか変な気分になんだわ
他人とは思えねェ違和感｣
切｢爆豪……｣
爆｢……やっぱ俺はアイツのこと傷つけてんだな｣
近くの壁に持たれて息を殺して泣いた
ガラガラとドアの開く音が聞こえ、部屋から出てきた切島くんが私に気づく
切｢聞いてたのか……｣
扉を閉めて勝己くんにはバレないように話した
涙が次から次へと流れ落ちる私に
切島くんは、｢爆豪じゃなくてごめんな｣と言って
泣き止むまで優しく抱きしめてくれた
翌日は勝己くんのところへは行かなった
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
