私のヒーロー ページ1
さすがにやばいかも………ここが見つかるのも時間の問題。
次に個性を発動させるにはまだ時間がかかる
子｢うぅっ、怖いよぉ…ママっ…｣
貴｢大丈夫だよ、私が絶対守ってあげる。
ママのところに必ず連れてくからね｣
とは言っても、右足はもうほぼ使い物にならない状態
この子を守りながらじゃここを抜け出すこともままならない
敵｢おい！いんのは分かってんだ！出てきやがれ！｣
ゴォンと建物が破壊される音と共に大きな足音が近づく
腕の中にいるこの子も泣く声が漏れないように頑張ってくれてるのに
たとえ高校生でもヒーローの私が何も出来ないなんて……！
どうする…！どうれば……！
敵｢いぃーたぁーなァァア！！｣
貴｢ッ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿｣
振りかぶる敵の拳を背に腕の中の子供を庇うようにギュッと抱き込む
守りきれないッ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
全てを悟って体が力む
ドゴォォォン
予想だにしない大きな爆発音と共に何かが吹っ飛ぶ鈍い音
爆｢勝手に先走ってんじゃねェ！！｣
轟｢間に合ったみたいだな｣
振り返るとそこにいたのはクラスメイトの爆豪勝己と轟焦凍
貴｢ふ、ふたりとも……｣
轟｢よく頑張ったな。立てるか？
………爆豪、手伝ってくれ｣
爆｢俺に命令すんな！｣
敵を倒した轟くんは、すぐに駆け寄ってきて肩をかそうとしてくれる
私の足の様子を察して轟くんは爆豪くんに声をかけた
轟｢爆豪、この子を親御さんの元へ頼む、俺はAを｣
爆｢てめぇがガキ運べや！俺がコイツ運ぶ！｣
貴｢わあっ｣
ぶっきらぼうに爆豪くんは私を横抱きにして崩れかけたビルを出た
＊
リカバリーガールの元で治癒を施してもらい
保健室で数時間眠ると目が覚めた
ベッド横の丸椅子に座って轟くんが本を読んでいる
貴｢轟くん…｣
轟｢目、覚めたか
おい、まだ無茶すんな｣
体を起こそうとした私に手を差し伸べて起き上がらせてくれる
貴｢ごめん、迷惑かけて。あの子は？｣
轟｢ちゃんと両親に引き渡した
それよりも、A
自分のこともっと大切にしろ｣
貴｢ごめん……｣
すごく心配してくれたのがよく分かる、その轟くんの表情に申し訳なくなって俯くと、彼の手が私の頭にのった
轟｢無事でよかった
何か飲むもん買ってくる
爆豪も心配してたぞ｣
轟くんが部屋を出ていってすぐに、扉の空く音がした
爆｢………｣
無言でドカりとその丸椅子に座る爆豪くんの圧にだいぶ怒ってるのがわかる
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桜羽(プロフ) - 桜木なおさん» コメント誠にありがとうございます。2.3.4とありますのでよろしければ是非、そちらもお読みいただけると幸いです。 (2022年7月28日 22時) (
レス) id: 1960f228ce (このIDを非表示/違反報告)
桜木なお - 面白いです！！！ (2022年7月22日 21時) (レス) @page34 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羽 | 作成日時：2022年4月17日 16時
