おやすみなさい ページ36
共有スペースに戻ると、勝己くんは切島さん達と一緒にソファに座ってテレビを見ていました。
勝己くんは私を見つけると、手招きをして私をソファに座らせました。
『？どうかしましたか、勝己くん』
「お前、髪の毛ちゃんと乾かしてから出てこいや」
隣に居たはずの勝己くんは、いつの間にか席を立ち私の背後に回ると首にかけていたタオルを取って、わしゃわしゃと拭き始めました。
あ〜これですこれ。
勝己くん、絶妙に気持ち良い所をマッサージしてくれるんですよ。
『〜♪』
「痒いとこねぇか」
『全然ありません、とっても気持ちいいです』
「そうかよ。……おいアホ面、お前これの先咥えとけ」
「えぇ！？ドライヤーのプラグ？しょうがねぇなぁー」
タオルで一通り拭き終えた勝己くんは、上鳴さんにドライヤーの先を渡しました。
少し嫌そうにした上鳴さんでしたが、仕方なく先を咥えてしまいました。
そして勝己くんがドライヤーのスイッチを入れると、不思議な事にブォーッと熱風が吹き始めました。
おぉ！上鳴さんは電気関係の個性なんですね！
『上鳴さん！上鳴さんて、とっても格好良い個性をお持ちなんですね！！』
「！お、おう！かっけぇだろ！！女の子に褒められっとやっぱ生きてて良かったって思うわ！！」
「アホ面ァ…テメェ覚えとけよ」
「あ、じゃあ俺先に帰るわ！オジャマシマシター」
何故か顔を青くして、逃げるように自室へ戻られた上鳴さん。
なにか怖いものでも見たのでしょうか……。
程良い温かさの風を当てられ、なんだか眠たくなってきました。
「A、乾いたぞ」
『……ありがとうございます…』
勝己くんのお部屋に戻るために、ソファから立ち上がろうとしますが、眠気がそれに勝り出来ません。
それを見かねた勝己くんが、私を抱き上げて歩き出しました。
『うぅ…ごめんなさい勝己くん』
「別に謝るほどの事でもねぇだろ。いつも抱き上げて運んでやってんじゃねぇか」
確かにそうですね。
いやでも、普段何気なくやって貰ってることも、何かこう……恥ずかしくなる時ってありますよね？
部屋に戻ると、私はベッドの上に降ろされ布団をかけられました。
「おら、眠いんだろ？早く寝るぞ」
『おやすみなさい勝己くん』
「あぁ、おやすみ」
勝己くんも布団の中に入って来て、ぎゅうっと抱きしめまれます。
それがとても安心出来て、すぐに眠りにつくことが出来ました。
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
