俺のダチとその飼い猫 ページ34
おっす、俺は切島鋭児郎。初めまして、だな！
あれから、なんとか爆豪を宥めて俺らは飯を食い始めた。
そこまでは良かったんだぜ？だけどよ……
「おいA、こっち向け」
『？なんですか勝己く…ぶっ！』
「口の周りにカレー付け過ぎなんだよ」
『うぅ〜〜』
「イヤな顔すんなや。じっとしてろ……おらもう良いぞ」
『ぷはぁ！ありがとうございます勝己くん！』
「ん」
ふわふわとした笑顔でお礼を言うA。
それに素っ気ないように返事する爆豪だけど、多分アレは口角上がんないように必死に堪えてる。
とまあ、さっきからこんな感じで、ずっと飯食ってる。
あ上鳴？アイツはもう、隣でダウンしてる。目の前の光景が羨ましすぎて俺ムリ、だってさ。
まぁ確かに傍から見たら、コイツら2人本当にカップルみてぇだしな。
いや、兄ちゃんと妹か？
俺らの前では「死ねクソカス！！」しか言わねぇ爆豪だけど、Aの前だと全くそんな事言わなくなる。
そう考えるとAって凄ぇよな。
爆豪の飼い猫の筈なのに、爆豪が飼い慣らされてるみてぇだ。
本人には絶対言わねぇ。爆破されっから。
『勝己くん勝己くん！そっちも1口ください！』
「あ？Aには辛過ぎるぞ」
『勝己くんと同じものを食べてみたいんです！』
「…ん」
『あーん！……！！ん〜！』
「だから言ったろ。ほら水飲め水」
水の入ったコップをAに渡して、飲ませてやる爆豪。
つーか、さり気無くあーんしてる。こんなにデレデレしてる爆豪、見たことねぇ。
正直言って怖い。爆豪じゃねぇみてぇだ。
いや、ダチの事を悪く言うなんて、漢らしくねぇぞ俺！！
あ、そういや俺、Aに聞きてぇ事あったんだった。
「なぁA。お前って猫だった時、俺等が言ってる事分かってたのか？」
『分かってましたよ。何故だか分かりませんが、生まれつきなんです』
「へぇ、すげぇなA！」
『いえそれほどでも…』
俺が素直に褒めると、へにゃりと笑ったA。
あ、確かに可愛いかもしんねぇ。
するとここで、俺の目の前から、ただならぬ殺気を感じた。
目線だけそっちに向けると、爆豪がすっげぇ顔で俺を睨んでた。
いつもだったら全く平気な筈なのに、その瞬間は背筋に寒気が走った。
耳を澄ますと、「ぶっ殺すクソ髪…」とか聞こえる。
……バクゴー、前も言ったけど、男の嫉妬は見苦しいぞ。
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
