奥さん ページ2
少年と別れて、少し近所を散歩することにしました。
あー鰹節美味しかった。
愛想は誰にでも振りまいておくものですねー。
あの少年は撫でるのがやたらと上手いんですよ。
撫での才能マンですね。
塀の上を歩きながら散歩をしていると、前方に歩行者発見。
「あら、こんな所に猫…」
『ンニャー』
「あんた見掛けないね。毛並みも綺麗だし、飼い猫？」
『ンナ…』
いいえ奥さん、私は野良です。
塀の上から降りて、奥さんの足元に着地する。
ところで、何処かで会った事あるような…無いような？
いやでもどこかで見たことあるんですよね、そのお顔。
んーどこだっけなぁ。思い出せない。
「猫ちゃん、お刺身は好きかしら？」
『ニャー』
「あら、甘え上手」
今日、めちゃくちゃツイてる！！
存分にサービスさせて頂きます奥さん！
ぐりぐりと奥さんの足に頭を擦り付け、おねだりをする。
「さっきスーパーで買いすぎちゃったの。可愛い猫ちゃんにお裾分け」
そういう事でしたら、喜んで頂きます！！
奥さんは買い物かごから刺身とを取り出し、しゃがんで私の目の前に差し出した。
差し出された刺身を食い気味でがっつくと、ふふっと奥さんに笑われた。
食べてる最中、ずっと頭を撫でてくださった奥さん。
中には嫌がる同士も居るみたいなのですが、私は全く気にしません。
むしろ触ってください、カモン！です。
『ニャ』
「もう食べ終わったのかい？早いねー」
『ンニャ…』ｺﾞﾛｺﾞﾛ
ごちそうさまを告げ、喉を鳴らして存分に甘える。
あー猫って役得ですね。
「あ！おいババア！おっせーよ！」
「ババア言うなって言ってるでしょーが！！こんのクソガキ！」
私を撫でてた後ろから、ドタドタと人が走ってくる音が聞こえてきた。
そして聞こえてきた言葉に奥さんが、凄い顔で振り返る。
顔怖ぇ……。
「！さっきの猫だ！」
「何勝己、この子のこと知ってんの？」
「ババアにはカンケーねーだろ！」
「んだとクソガキ！あれか！最近煮干の減りが早いの、アンタのせいね！？」
「ばっ！ちっげーし！！」
おやおや始まってしまいました、親子喧嘩。
しかも道のど真ん中で…。
あれですね奥さん、誰かに似てると思ってましたけど、少年のお母さまでしたか。
というか、バレてましたね少年。
飛び火を喰らわないために、私はそっとその場から去った。
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しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
